四人の誓い

劇場公開日:

解説

永来重明の原作を「緋牡丹記」の共同脚色者の一人池田忠雄が原作者と協同して脚色し、「「オリーブ地帯」より 第二の恋人」の田畠恒男が監督、「むすこ大学」の布戸章が撮影を担当した。主なる出演者は「あばれ行燈」の鶴田浩二、プロレスの東富士、プロ野球の別所、「続・この世の花 第6・7部」の山内明、「美貌の園 (前後篇)」の柳氷二郎、歌手の灰田勝彦、「伝七捕物帖 花嫁小判」の浅茅しのぶ、「二等兵物語」の宮城野由美子など。

1956年製作/85分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1956年3月11日

ストーリー

大学野球の花形選手、鶴見と岡部は無二の親友である。鶴見の恋人真紀子は往年鳴らした名選手斎田の妹で、ファッション・モデルとして働いている。秋の神宮野球はこれを最後に学窓を去る二人にとって負けられぬ一戦だが、鶴見の奮闘で勝利をおさめることが出来た。やがてプロ球団から勧誘を受けた鶴見は心動いたが、母の切望で実現を見なかった。また岡部も野球で生活する自信が持てず、二人はサラリーマンで頑張ろうと誓い合った。だが、実家の窮状を見かねた岡部は斎田の世話でG球団に入り、彼の変節を憤った鶴見は幼馴染のプロレスラー欽壱の父の経営する東ずしを訪れて、口にしたことのない酒に憂さを晴らそうとするのであった。最初は不調だった岡部は、斎田の口添えで名投手別所の指導を受けるようになってからメキメキと腕をあげ、各地での試合に目ざましい活躍を見せた。そんな評判に気を腐らせた鶴見は、バーに入り浸りとなり、真紀子の心を暗くさせた。野球好きの斎田は近所の子供たちのために遊び場を作ってやりたいと思い立ち、鶴見にも応暖を頼むが、ひがみ切った彼は冷たくそれを断ったのである。そんな折、鶴見は東京化成へ入社出来たのは、亡父の仇と恨んでいた杉山氏が推薦してくれたからだと知り、酒に酔って帰宅し、母に当り散らすのだった。紀州の父の墓前に立った鶴見は追って来た真紀子から、杉山氏が仇ではなく、恩人だと聞かされ、杉山氏と母の前に泣き伏した。待望のプロレス試合の当日、一度は危地に陥った欽壱も、斎田、真紀子、鶴見、岡部らの声援に、俄然反撃に出て見事強敵を屠った。鶴見は欽壱の手を握りしめて泣いた。

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