白い橋

劇場公開日:

解説

婦人倶楽部連載の石坂洋次郎の原作を「絵島生島」のコンビ柳井隆雄が脚色、大庭秀雄が監督、「続・この世の花 第4・5部」の斎藤毅が撮影を担当した。主なる出演者は「太陽は日々新たなり」の佐田啓二、岸恵子、「絵島生島」の草笛光子、「胸より胸に」の大木実、「野菊の如き君なりき」の小林トシ子、「顔のない男」の浅茅しのぶなど。

1956年製作/89分/日本
原題または英題:The White Bridge
劇場公開日:1956年1月15日

ストーリー

K産業株式会社の会計課長葉山藤吉には妻トシ子との間に、和子とタマエという娘がある。恋人の長谷川幸一と、手回しよく将来の設計までやっているチャッカリ型の妹タマエに引きかえ、和子は慎重で用心深い性質だった。ある日、和子は会社の帰りに知り合った画家の卵、内山軍平の磊落な性質に心を惹かれた。その軍平の個展を観たあと、和子は軍平の案内でナイトクラブへ行き、踊り子のチェリーに紹介された。その頃、藤吉は会社の専務夫婦から和子の縁談をもちかけられていた。そうした折、軍平から過去に一度だけチェリーとあやまちを犯したと告白され、娘心の潔癖さから和子は専務夫婦の話を受けようかとも迷うのである。藤吉は自分の課に勤める不幸な未亡人早川サト子に同情し、親切にしているが、好色な専務がサト子に興味を持ち出したことを知り、却って自分がサト子への誘惑を覚えるのであった。しかし、その仲を和子に知られ、トシ子に打ち明けて詑びた。トシ子はその藤吉に腹を立てるが、サト子を訪ねて何かと面倒を見るようになった。突然父が他界し、幸一が九州へ帰ることになったとき、タマエは東京を離れるのはイヤだと駄々をこねるが、和子にすすめられて幸一と一緒に出かけた。ところが、景色のよい田舎が気に入り、幸一の妹百合子とも仲よしになったので、タマエは新生活を決心して帰って来た。そんなタマエに励まされ、また父母の永い間に生まれた夫婦愛に感動した和子は、軍平の過去を許そうと思い立った。軍平の下宿の女主人が紅茶を運んでアトリエのドアを開いたとき、軍平の手が和子の肩におかれるところであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く