中野源治の冒険 三部作

劇場公開日:

解説

雑誌『明星』に連載された山川惣治の原作を「母を尋ねて幾山河」の八木沢武孝が脚色、「忠治外伝 火の車お万」の津田不二夫が監督に当る。撮影は「十九の花嫁」の福島宏、音楽は「のんき裁判」の松井八郎が夫々担当している。出演者は「青春航路 海の若人」の船山汎、「サラリーマン 目白三平」の福岡正剛、中原ひとみ、日野明子、「十九の花嫁」の天路圭子など。

1955年製作/日本
劇場公開日:1955年5月31日

ストーリー

第一篇・ダイヤモンドの秘密--紙芝居の絵を描いている源治は雨の或る夜、風呂からの帰途、激突した自動車から投げ出された謎の紙包を、瀕死の運転手吉彦から「それをルリ子に」と頼まれたが、家へ帰って開いてみるとそれは一千万円の宝石であった。彼は親友の義雄、五郎に相談しルリ子の居所を探し求めたが、彼の身辺には怪しい人影が動き始めていた。やっとすみ子に教えられてルリ子に電話し翌日遇う約束をしたが、源治は黒い人影に追いつめられて絶体絶命となった。第二篇・深夜の戦慄--すみ子の機転でその場は救けられ、源治は急に彼女と親しくなった。今まで源治を賊の様にルリ子に話していた三村は、実は河岸際の倉庫を根城とするギャングの一味で、恰も自分が死んだ彼女の兄の親友であるかに装っていたのだった。宝石はまゆみに奪われ、ルリ子は三村のため倉庫に捕えられた。源治、長さん、義雄、すみ子は倉庫にしのび入り、大乱闘となったが、次第に疲れた源治はすみ子を抱いたまま大川の真只中に飛びこんで行った。第三篇・地下砲台の恐怖--源治は逃れたが、ギャング一味は、すみ子、ルリ子、義雄を宝石と共に森の中の洞窟にいる首魁Xの前に送りこんだ。源治は必死ですみ子を救出したが、ルリ子を救けるために再び密室へ戻ったとき銃口をつけつきられてしまう。三村はルリ子に思いを寄せたが彼女の冷たい態度に怒っていた。彼女の兄を殺したのも三村だったのだ。しかしギャング団は警官隊の手入れを知って、早くも船で逃げのびようとしていた。源治は逃げるギャング達を追い、警官と共に彼等を絶滅させることに成功した。そしてルリ子と共に、一同は長沢家の広間で楽しいテーブルを囲んだ。

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