快傑鷹

劇場公開日:

解説

「千姫(1953)」(東宝)の脚本を書いた寿々喜多呂九平が彼自身の原作により監督する時代劇の第一部で、脚色は「右門捕物帖 まぼろし変化」の加味鯨児(寿々喜多呂九平)が執筆。撮影は「若き血は燃えて」の栗林実、音楽は山根久雄の担当である。出演者は新人の中川晴彦が主役を演ずる外、宝塚の扇千景、大和七海路、呉羽寿美、「花の白虎隊」の光岡竜三郎、「快傑まぼろし頭巾」の澤村國太郎、高松錦之助などである。

1954年製作/44分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1954年10月6日

ストーリー

徳川幕府の初期、時の京都所司代池上伊予守は、虐政をほしいままにして朝廷にも非札な振舞多く、公卿綾小路三位頼房公は幕府転覆の陰謀を企らんで捕われた。この時、神出鬼没の怪傑鷹が現われ、昼となく夜となく暴虐の幕府側をこらしめにかかっていた。伊予は鷹の逮捕を町奉行仁礼左衛門に厳命し、一方監禁中の頼房を拷問にかけていた。ある日、町奉行の巡回中、怪しい酔漢の武士を捕えたところ何とそれは息子の仁礼六郎太だった。やがて六郎太は家へたどりついたが、その時妹の美鈴の机の上に鷹からの手紙があり、恋人の緒方麗三郎が逮捕の手を逃れて無事落ちのびたことが書いてある。美鈴は麗三郎こそ鷹ではないかと胸をとどろかす。頼房の侍女琴枝が捕われるや、再び忽然と現われた鷹は役人共をなぎ倒して彼女を救ったが、この時隼童子の蝉丸と琴枝とは、主人頼房と錦姫の捕われの有様を訴え、鷹は救助することを快諾、間もなくして姫を奪い返した。その頃再び鷹の手紙によって恋人に会うことのできた美鈴は、麗三郎こそ鷹と信じているのであった。だが美鈴が怪盗百足丸に襲われたとき、蝉丸と鷹が現われて彼女を救ったが、今度は蝉丸が捕われてしまった。だが種ヶ島の銃口の狙う中を、鷹は堂々所司代屋敷に入りこみ、悪を倒すことになったが、警護の武士にとりかこまれて危くなる。

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