投げ唄左門二番手柄 釣天井の佝僂男

劇場公開日:

解説

投げ唄左門一番手柄「死美人屋敷」に次いで荒井良平が監督し、黒川弥太郎が主演する。脚本は「二挺拳銃の龍」の高岩肇、撮影は「名月走馬燈」の本多省三が久しぶりのカムバックである。「死美人屋敷」と同じく伏見和子杉山昌三九、南条新太郎、香川良介、大邦一公及び「怪猫岡崎騒動」の阿井三千子、「知らずの弥太郎」の羅門光三郎等が出演している。

1954年製作/82分/日本
劇場公開日:1954年7月28日

ストーリー

深夜の江戸で若い女が殺された。病中の目明し卯三郎と、もと彼の乾分で恩知らずの彌七とは意見が違ったが、卯三郎の乾分植亀の居候をしている左門は卯三郎の見込みに賛成する。左門は群集の中に仔細ありげな女お千代を発見して話を聞いた。彼女の父治兵衛は大工の棟梁で、公儀作事方甲良兵庫に頼まれ、十六人の職人をつれて出かけたまま期限の三カ月もすぎたが、行先さえ判明しない。殺された女はそれを奉行所へ訴えようとした直前だった。そのうちに職人の一人が、秘かに帰ってきたが、我家の門口で何者かに殺された。屍体には二つとも首筋に五つの刺傷があった。彼の懐から出た江戸川渡し証の札を見て、左門は一行の行先が関宿だと狙いをつけた。左門の妹おさよは前将軍の後室祥光院の父三浦哲翁の許に仕えているが、彼女の口から哲翁が関宿城主大和守と往来している事を聞いた。哲翁は部下の甲良兵庫が弱気になったのを見て毒殺する。この死から端緒を掴んだ左門は、一夜隼一角の襲撃を退けたが、持っていた傘には五つの爪痕が残った。左門は直ちに関宿を探って城内に秘密の建築が行われているのを知る。哲翁は大和と共謀して将軍の関宿訪問を機に釣天井を落して殺し、祥光院の実子を将軍にしようとしていたのだ。左門は哲翁を倒すと速刻奉行曲淵と一緒に関宿へかけつけ危く将軍を救い出して一角等を殺し、彼を待つお品の許へ帰った。

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