宝さがし百万両

劇場公開日:

解説

「大阪の宿」の八住利雄の脚本を、「花吹雪御存じ七人男」の斎藤寅次郎が監督している。撮影は「初笑い寛永御前試合」の友成達雄。出演者は「花吹雪御存じ七人男」のアチャコ、堺駿二、益田キートン、「伝七捕物帖 人肌千両」の伴淳三郎、「落語長屋は花ざかり」の柳家金語楼、「続続続続 魚河岸の石松 女海賊と戦う」の星美智子などである。

1954年製作/91分/日本
劇場公開日:1954年5月3日

ストーリー

もとは大阪のぼんぼん円吉は、家がつぶれてから病身の母おりんを連れて江戸に出た。今は左官屋として真面目に働いているが、母は死の直前に、家がつぶれる時百万両の金を地中に埋め、その地図を七福神の人形に縫いつけたが、人形は番頭佐助に持逃げされたと遺言した。喜んだ円吉が恋人お京にしゃべったのを、出牢したばかりの鷹金造り千三に聞かれる。千三は無理に片捧かついで五十万両をよこせという。インチキ祈祷師おくまもこれを耳にし、七福神の人形を探しに出かける。人形は伊豆で売ったらしいが、えびす様は駿河の人が買い、あとは全部江戸へ売れたという。苦心さんたん、足を捧に探しまわるが、江戸で見つけた六つの人形には、ついに地図は発見できなかった。残る一つは駿河国にあるえびす様。そこへはインチキ宗教のおくまが行っている。円吉と千三はあわてて駿河にかけつけ、逃げまわるおくまを追って一騒ぎしたが、地図は到頭神主にとりあげられ、人民大会を開いた結果、その金は水害で苦しめられた人を助け、治水の用に立てることに決定された。がっかりした三人は、とたんに江戸を思出し、円吉はお京のもとへ、千三はお浪のところへ、そしておくまは亭主と子供の顔見たさに、江戸を目がけて一目散……。

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