続続続続 魚河岸の石松 女海賊と戦う
劇場公開日:1954年4月20日
解説
「続々魚河岸の石松 大阪罷り通る」に続く「魚河岸の石松」シリーズの第五篇で、内外タイムス連載の宮本幹也原作より笠原良三(殴り込み二十八人衆)が脚色し、監督小石栄一(秩父水滸伝)、撮影永塚一栄(秩父水滸伝)、音楽飯田三郎(秩父水滸伝)、と第四篇と同じスタッフ。キャストも第四篇と同じく河津清三郎(秩父水滸伝)、柳谷寛(学生五人男)、折原啓子(四人の母)、星美智子(放浪記)それに松竹歌劇団よりの藤里まゆみ、中原ひとみなど。
1954年製作/92分/日本
劇場公開日:1954年4月20日
ストーリー
女体旋風に追われて大阪から川蒸気で脱出した石松とキノキンは鳴門の大渦潮に捲き込まれようとした所を塩田会社の社長あかねに救れ彼女の塩田で働く事になったが、あかね女史の色慾に忽ち悲鳴をあげ、金比羅参りを口実に虎口を逃れる。その道中、巡礼娘千春を助けて訳を聞けば、父の仇を追って出奔した姉千秋を尋ねての旅という。ここ高松に女子誘拐の網を張るのが千春の父の仇海賊あざらし団の一味で、案の定千春はさらわれ、石松は囮にまかれ、女装したキノキソは単身で海賊の本拠鬼ケ島へ乗り込んで其処に捕われていた千春、麻美、プリ、デン助諸嬢を逃れさせる事が出来たものの、当の御本人は化けの皮を剥れて大海へドボン。危く土左衛門になる所を女海賊千秋に助けられ、その一味と別府に着いたキノキンは芦屋夫人とおとらに会う。芦屋夫人は巧みに石松を探し当て、例によって愛の告白をする。然し千春の病気を聞いた石松はその入院費稼ぎに夫人の用心棒となった。或る日石松は女海賊千秋が千春の姉である事を知ったがその頃千春は再度あざらし団の魔手に落ちていた。スワ一大事と石松は海賊船の寄港地福岡へ飛んだが、海賊船は見当らず、其処には美智子と〆蝶が来ていた。その夜旅館で食べたフグ料理に石松、キノキンは卒倒し、その報に馳せ参じた女群は美智子、〆蝶、麻美、プリ、デン助、芦屋夫人、千秋の面々。一同揃ってのキス攻めに石松はやっと正気に返ったが、そこへあざらし団出現の知らせがあり石松、キノキン、千秋らは見事あざらし団を殲滅し、千秋姉妹はやっと対面する事が出来た。だがその時東京より駆けつけた沼から瀬川親父に大事件突発と聞いた石松は、女群に送られ乍ら急拠東京ヘ--