山下奉文

劇場公開日:

解説

米画「砂漠の鬼将軍」風な第二次大戦々史上人物の再評価映画。社長大川博が総指揮する。「黎明八月十五日」のコムビ八木保太郎と西沢裕の脚本によって「加賀騒動」の佐伯清が監督に当った。撮影、音楽はそれぞれ「韋駄天記者」の西川庄衛、「黎明八月十五日」の高田信一。主演早川雲洲を中心に、小杉勇、大友柳太朗、佐々木孝丸、宮城野由美子、利根はる恵などが共演する。

1953年製作/125分/日本
配給:東映
劇場公開日:1953年4月29日

ストーリー

開戦劈頭、スピーディなシンガポール攻略作戦の成功で、マライの虎と謳われた山下奉文も、その後彼を敵視する軍首脳によって満洲牡丹江に左遷され、第十四方面軍司令官として再び陽の目をみた一九四四年秋には、戦局はすでに絶望的であった。しかも彼の任地フィリッピンは前任黒田司令官や彼の直接の上司寺内南方総軍司令官の無能無策から、さし迫る米軍の上陸への何の備えもしていなかった。彼は死を覚悟して赴任する。--いよいよ米軍のレイテ上陸がはじまるに及んで大本営、総軍はにわかに当初の作戦を変更し、レイテへの方面軍主力の傾注を命じてきた。山下はその不利を痛感しながらも、黙々実行に移した。が、結果は手薄すに乗じてルソンへの敵の大挙上陸となり、友軍は各所に分断される。新たに彼の指揮下にはいった第四航空軍も保有機数の大半をレイテに失い、富永司令官は台湾へにげだす始末、さらにマニラの海軍部隊は山下の再度の撤収命令を無視、狂暴な市街戦のすえに全滅した。--八月十五日終戦。そして九月三日に山下大将は投降した。彼の命を拒んだマニラ海軍部隊の惨行をその主な罪状に負って、山下は勝者の「みせしめ」裁判--その絞首刑の判決に伏した。不当を鳴らすこともなかった。

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