鞍馬天狗 疾風雲母坂

劇場公開日:

解説

「鞍馬天狗 一騎討ち」に次ぐ東映の天狗もの。監督、撮影は例によって萩原遼と河崎喜久三。民門敏雄に替って、小川正、丸根賛太郎、鏡二郎の三人が脚本をかいている。音楽は新東宝「鞍馬天狗 青銅鬼」の西梧郎。出演者も嵐寛寿郎、高島稔、渡辺篤、宮城千賀子、原健作、高田稔と「鞍馬天狗 青銅鬼」のメムバアが連なり、他に「加賀騒動」の三島雅夫、薄田研二、「喧嘩笠(1953)」の加賀邦男、澤村國太郎などが助演する。

1953年製作/81分/日本
配給:東映
劇場公開日:1953年2月12日

ストーリー

革命に備えて火薬研究に没頭していた志士荒木田猛が、ある夜謎の横死をとげる。その追悼会に遅参したことから、過激派の同志来島らは鞍馬天狗を下手人と誤解していきりたつ。それを抑えたのは長老日向である。天狗は青年剣客嶋俊太郎を助手に荒木田の研究室を探査するが、完成された火薬は何者かにもち去られていた。加えて、その際天狗を狙ったお高祖頭巾の女を追い、鹿ケ谷の公卿屋敷に忍びいった嶋はそのまま消息を絶つ。腹心黒姫の吉兵衛もまた例の女に誘拐され、同じ公卿屋敷に監禁された。一方、天狗の隠れ家を訪れた日向が、新選組の沖田らに襲われたことから、来島達の天狗へめ疑惑はいよいよ深まる。しかし無用の摩擦をさけて、天狗は黙々探査をすすめた。荒木田の命日、未亡人お柳とともに墓に詣でた天狗を、またもお高祖頭巾の女の短銃が狙うが、二人の会話をきいてなぜか姿を消す。--女は新選組の手先となった荒木田の妹、園江であった。彼女は改心しかけて敵の手に仆れ、絶命寸前に、火薬を奪ったのは新選組であり、彼らはそれを雲母坂の山険に匿して江戸へ運搬の手筈をととのえている、と洩らす。天狗は日向と共に雲母坂に赴き、新選組と斬りかわすが、途中口実をもうけて姿をくらました日向が、程近い雑木林の中で縛られた嶋を斬ろうとする現場を発見した。裏切者は日向であった。天狗はこれを追っ誅する。火薬はお柳の短銃によつて爆破された。

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