東京やんちゃ娘

劇場公開日:

解説

雑誌「東京」の金親竪太郎作連載漫画を「三百六十五代目の親分」の中村定郎が脚色し、「父帰る」の新人堀内真直が監督に当っている。撮影は「バクさんの艶聞」の坂本松雄、音楽は「未完成結婚曲」の万城目正。小園蓉子、有島一郎、草香田鶴子、水上令子等「娘の晴着」の顔ぶれを中心に、「こんな私じゃなかったに」の諸角啓二郎、「バクさんの艶聞」の稲川忠完、ビクター歌手宮城まり子、その他槙芙佐子、手代木国男、子役のテリー渡辺が出演する。

1953年製作/24分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1953年1月3日

ストーリー

失業や滞りがちな下宿代何のそのの楽天家浦野君も、その失業が崇って恋人、下宿屋のやんちゃ娘房江との結婚の見通しもたたぬ次第には、やはり憂欝をかんじた。たまたま拾上げた百万円の札束に驚喜して下宿にとんで帰ったが、律気な房江はそれを交番に届ける。一時がっかりしたものの、落し主からの謝礼金十万円が再び舞込むに及んで、浦野は大喜び、若い二人の間に結婚の相談がまとまった。気勢俄かにあがった彼らは、房江の父金三と生花の師匠和子との縁談も一挙に解決しようと和子の家へ乗りこむ。折しも近所の肉屋のおやじ沢田が、若干の借金をたてにとり和子に言い寄っている真最中。抵当の足しにと上衣や靴下まで差出しての応援も、かえって沢田を頑固にさせるばかり、とうとう虎の子の十万円を提供して和子の危地を救ったが、二人はもとの木阿彌である。しかし、落胆しきった二人の許を訪れた百万円の落し主--極東紡績社長清水の取計いで、浦野は社長秘書に就職、房江とめでたく結ばれることができた。

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