飛びっちょ判官

劇場公開日:

解説

「決戦高田の馬場」の坪井与の企画で、子母沢寛の同題名の大衆小説から「芸者ワルツ」の渡辺邦男がシナリオを書き、監督をしたもの。撮影は同作品の渡邉邊。出演者は「人生劇場 第二部」の片岡千恵蔵、「はだか大名 (前篇)」「はだか大名 (後篇)」の花柳小菊、宝塚歌劇出身の新人阿井三千子が重要な役で出演しているほか「カルメン純情す」の堺駿二、「大あばれ孫悟空」の清川虹子その他の喜劇又は助演陣である。

1952年製作/79分/日本
配給:東映
劇場公開日:1952年11月27日

ストーリー

大目付遠山河内守の嫡男でありながら一介の小間物屋の番頭になって気随な町人生活をしていた金さん事金四郎は、吉原藝妓小吉が土地の顔役鐘鬼の半兵衛の無理難題に困っているのを救った。それ以来男嫌いの小吉も金さんにぞっこん惚れこんだが、金さんはそのため店をしくじって、稲荷長屋の住人になった。ところが同じ長屋に住む娘綱渡りの藝人愛之助が、相模屋の金持隠居に見染められ、これを金にしようととりもち役を買って出たのが顔役の半兵衛、愛之助の窮地を救ったのが小吉。そこで小吉は再び半兵衛一味に襲われることになったが、又しても金さんに救われた。金さんは男をあげたが、半兵衛や悪用人幾太郎にねらわれるところとなった。上総屋の放蕩息子市太郎が半兵衛の乾分後家安の美人局にひっかかって殺された事件も金さんが解決したが、突如その金さんが御用になって曳かれて行ってしまった。これは金さんの父河内守が危篤るためとられた応急の手段だった。そうとも知らぬ長屋では、愛之助を後援して興行したことから、又々半兵衛にあばれ込まれ、気丈な小吉らが後家安を刺殺してしまった。白洲へ引き出された小吉はじめ長屋の人々は奉行となって現れた金さんにびっくり。事情を知ったその正しい裁きで半兵衛の罪状は明るみへ。小吉は首ったけの金さんの裁きに喜んで罪に服するのだった。

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