早春二重奏

劇場公開日:

解説

「夢多き頃」の久保光三製作。脚本は新人飯田和人の創作脚本で、「陽気な渡り鳥」の佐々木康の監督、撮影は同じく厚田雄春。主演は「この春初恋あり」のコンビ若原雅夫と高峰三枝子で、小林トシ子、大坂志郎、河村黎吉、有島一郎、桜むつ子、日守新一などの脇役に、SKDの故里やよいが出演している。

1952年製作/88分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1952年3月13日

ストーリー

海原家の運転士武田壮太は大学出のインテリで、令嬢陽子はひそかに彼を想っていた。しかし、壮太は海原氏の命令で、実業家の佐川と女給俊江を築地の待合へ送り込む途中、俊江を逃がしてやったことから首になった。画家志望の弟誠二とパチンコ屋の西澤権六や娘美位子、バーのマダム月世などの親切で、大澤のガレージで働くことになった。そこへ昔兄弟が世話になったトヨがやって来て、家出をした娘を探しているという。それが俊江のことと判ったので、みんなで俊江の行方を探すこととなった。陽子には佐川の息子との縁談があったが、壮太が俊江を探しているのが面白くなかった。しかし壮太と一緒にいられるために俊江を探す手伝いをすることとなった。俊江が見つかったとき、彼女の口から壮太と何でもないときかされ、自動車事故で怪我をした壮太からは、「あなたの事を考えていてハンドルを切りそこなった」と白状された。佐川の邪魔も失敗し、俊江は無事トヨと再会、壮太と陽子は海原氏の了解の下に結婚し、アベック・タクシー屋となって颯爽と働く姿が見られるようになった。

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