よせよ恋なんて
劇場公開日:1960年10月26日
解説
松浦健郎の原作を、「借りは返すぜ」の石井喜一が脚色し、「小雨の夜に散った恋」の吉村廉が監督した歌謡アクションもの。撮影は「借りは返すぜ」の松橋梅夫。
1960年製作/44分/日本
原題または英題:Man's Ambition
配給:日活
劇場公開日:1960年10月26日
ストーリー
キャバレー“ドミノ”のピアノ弾き湊新治は、社長の赤沢から身替りを頼まれた。赤沢は会長の女に手を出し自殺させてしまったのだ。足を洗おうとしていた新治は、堅気になることを条件にハマから姿を消した。その夜、会長は赤沢をおどすために乾分の笠井をさし向けた。その時、“ドミノ”に歌手志望の家出少年・次郎が職をさがしにきていた。次郎は笠井の拳銃から赤沢をかばった。赤沢は「会長の女に手を出したのは新治なんだ」と笠井に言った。笠井一派はすぐ新治の後を追った。次郎は“ドミノ”に養われることになった。新治は故郷の浜松で幼なじみの雅子と会っていた。笠井らが踏みこんできて、新治は指を痛められた。ピアノ弾きにとって命でもある指を。三ヵ月後、新治は“ドミノ”に舞い戻った。次郎は歌手の杏子を情婦にし、いっぱしのやくざ気取りだった。赤沢は、会長が亡くなった今、自殺した一件を新治にしゃべられてはと、笠井に新治を殺すよう命じた。新治は次郎を一流の歌手にしようとした。次郎はレッスンに励んだ。発表会の日が来た。次郎の姉が訪ねてきた。浜松の雅子だった。杏子が赤沢の餌食になろうとした。新治と赤沢、笠井らの対決となった。新治は杏子を連れ出すことに成功した。会場では次郎の歌に拍手が送られていた。新治は雅子を見つけた。と、刑事が横に立ち、新治に手錠をかけた。