英雄候補生
劇場公開日:1960年10月8日
解説
原健三郎の原作を、「南海の狼火」の山崎巌が脚色し、「一匹狼(1960)」の牛原陽一が監督した和田浩治のアクション・ドラマ。撮影も同じく「一匹狼(1960)」の峰重義。
1960年製作/81分/日本
原題または英題:A Ladies' Gambler
配給:日活
劇場公開日:1960年10月8日
ストーリー
松舞組の組長・松舞大次郎は乾分の十字架の鉄と外出中、何者かに射殺された。一人息子の竜太はヤクザを嫌い、東京で勉学に励んでいた。父の死と一の乾分イダテンの源の説得に負けて、竜太は高知に戻った。竜太の帰省で松舞組は活気を取戻したが、彼は跡目後継を断わり、組を解散するといった。そんな竜太を源の一人娘京子は励ました。そのころ、競争相手のテキサス興業では、社長三沢や乾分の政が東京から呼んだ殺し屋ジョーと松舞組の縄張りを奪う相談をしていた。竜太は身内の者のために父の残した石炭採掘に熱を入れた。テキサス興業は松舞組になにかと乱暴を働いた。が、いつも何者かの邪魔で失敗した。ある日、竜太は東京からブツが来るといい、源たちを喜ばせた。その日、竜太の友達キッド守田がやって来た。ブツはテキサス興業一味に奪われてしまった。原因は鉄の裏切りだった。責任を感じた源は単身テキサス興業に乗りこんだ。源が三沢にやられそうになった時、竜太がかけつけブツの中味をみせた。それは守田の使う楽器だった。怒った三沢らは拳銃を抜いた。しかし竜太の早射ちは相手を沈黙させた。三沢は腹いせに京子を人質に捕え、ウラニウムが埋蔵されている採炭場を狙った。京子を取りかえそうと乗りこんだ竜太を鉄が狙ったが、ジョーが鉄を倒した。ジョーは大次郎に恩があった。そのジョーは三沢に撃たれた。竜太の奮闘でテキサス興業はつぶされた。数日後、松舞組は解散、新しくウラン鉱会社として再出発した。竜太は京子に見送られて、新しい希望に向って飛び立っていった。