小雨の夜に散った恋

劇場公開日:

解説

野口泰彦と太刀岡孝晃の脚本を、「香港秘令0号」の吉村廉が監督した歌謡ドラマ。撮影は「僕は泣いちっち」の松橋梅夫。

1960年製作/46分/日本
原題または英題:Jirocho,the Chivalrous
配給:日活
劇場公開日:1960年8月31日

ストーリー

走るスポーツ・カーから女の子をひっかける不良学生の政たち。政に声をかけられた洋子が急に倒れた。自殺未遂だった。政は洋子を人気のないところに運ぶと、裸にして写真をとった。その時怒声とともに鉄拳をとばして洋子を救ったのは、キャンデー売りの茂だった。洋子の学生証を見た茂の顔はくもった。洋子を病院に運ぶ手伝いをしたのは医学生で青少年を補導する隆子だった。とんで来た洋子の継母は冷たかった。隆子の叔父小杉は、かつて刑事で茂を補導したことがあった。戦災で母と妹に生き別れし、バンドマンで身を立てた茂は、恋人を奪った哲の腕を不具にして少年院に送られたのであった。哲は茂を狙っていた。政たちは洋子の写真を使って、売春サギを企んだ。やくざ金融の神田と三木に五十万の借金があるという哲が、一枚加わった。隆子は洋子の身を心配したが、実母にも死に別れた洋子は反抗的だった。与太者のサブと政が洋子を襲った。茂は洋子を奪いかえすと、ボスのところに乗りこんだ。ボスは哲だった。哲は洋子の写真のネガを五十万で売ると言った。貯金をひき出した茂は、神田の経営する秘密賭博場に出かけた。哲の密告で手入れがあり、茂も逮捕された。引取りに来た小杉と隆に、茂は洋子が別れた妹であることを打ち明けた。洋子も茂が兄であることを知った。茂は洋子の写真ととりかえに、自分の体を哲に売った。茂のハジキの腕を買った哲は、一仕事企らんだ。神田と三木の麻薬取引の現場を襲い、ヤクを強奪することだった。仕事は成功した。しかし茂に恨みをもつ哲は、約束を守らなかった。茂は体当りして哲からネガを奮うと火をつけた。さびしくパトカーに向う茂の背後で、兄を呼ぶ洋子の声が小雨の中にいつまでも響いた。

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