日本よいとこ 無鉄砲旅行
劇場公開日:1960年7月29日
解説
関沢新一と若松千洋男の共同脚本を、「大願成就」の生駒千里が監督したもので、各地の名勝古蹟を紹介する道中もの。撮影は「予科練物語 紺碧の空遠く」の平瀬静雄。
1960年製作/88分/日本
劇場公開日:1960年7月29日
ストーリー
洋菓子研究を志す木助と、歌手志願の岩造の二人は、故郷種ケ島から東京に向けて家出した。鹿児島、熊本を経て博多にやってきた二人は、文なしになったが、そこでデパートの試食品をモリモリ食べて旅行する東京の学生森谷を見てびっくりした。二人の親父である木太郎と岩吉は、息子のあとを追って旅行をはじめた。ヤクザの黒山にひろわれ、麻薬運搬人になりかかった二人は関門トンネルの向こうで警官につかまり、また一文の持ち金もなくなった。広島のバス・センターで親父たちにみつかりそうになり、出雲大社講中の婆さん連のバスに逃げこんだ二人は、次にお婿さんをきらって逃げ出した花嫁サチコをひろった。日御崎で通りかかった外国人の車にひろわれ、宍道湖畔でパンクに困るコロムビア・ローズを助け、一同は米子についた。大山の見える道端でサチコの花婿たちが追いつき、乱闘で木助が傷を負い、サチコはかいがいしく木助をかいほうした。二人の親父は有馬温泉で羽根をのばしていた。ここで岩造は木助とサチコの二人の仲のよさをみて、怒って去った。城崎海岸を経て、レーヨン会社のモデルになったりしながら、木助とサチコは須磨海岸に出た。一人になった岩造は天の橋立の旅館の女中で故郷佐渡に帰る千代の、ニセの夫となった。が、佐渡にいるうちに岩造は千代が好きになった。新しい背広と五千円をもらい、再会を約した岩造は、新潟で合流した木助、サチコと共に東京に向かった。親父二人は酔って警察に保護されていた。そして、歌謡コンクールの締切られていた受付を、コロムビア・ローズの助けで突破した岩造は、コンテストで一等となった。