黒い乳房のレビュー・感想・評価
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タイトルに惹かれて・・・
桂子にはヒモの塚本(高宮敬二)がいて、ドルの闇取引をさせられている。そんな悪い男とは別れてしまえー!と思いたくなるが、いとも簡単に警察を呼んで解決する。めでたしめでたしとなるところだが、桂子は自分が小野重工業社長(林寛)の娘であると妹の芳子に嘘をつく。戸籍は戦災で燃えてしまってるはずだからとタカをくくる。なんとか秘書・谷口(菅原文太)に取り合ってもらえ、生命保険の証書などから桂子と芳子の母・村田まさ江(藤村)のことが証明された。そして小野の大手術の当日、桂子は小野に面会する。そして手術は成功。小野の甥・早川(川喜多雄二)が遺産を減らされてなるものかと彼女の過去を洗う・・・
見事に娘として小野の家に入った桂子。早川にはプロポーズされるわ、出所した塚本からは恐喝されるわで順風満帆とはいかないようだ。そうして早川と塚本が対決。猟銃対ナイフだったが、ナイフの塚本が勝ち。あっさり殺してしまい、死体を山中に捨てようとした塚本をついでに崖から落としてしまった桂子。この事件もうやむやのまま・・・
そして父親は谷口と桂子を結婚させたがった。しかし、谷口は芳子のことが好きだったのだ(え、いつから?)。えーい、こうなったら芳子も殺してしまえ!てな感じで、ガス栓を開ける。どんどん悪に染まっていく桂子。大事に至らなかったが、桂子は芳子に「あなたの父は殺人犯で網走刑務所にいるのよ!」と無茶苦茶なことを言う。ショックを受けた芳子は「わたしは結婚できないんです」と谷口を振り切る。谷口はしぶしぶ桂子との結婚を承諾。そんなとき、谷口は出来上がった小野重工業の50年史の製本を手渡す。
そして奥多摩で早川らしき死体が発見される。ほぼ同じ場所にあるはずの塚本の死体は出てこない。もしや生きているのでは?と、悪女にもピンチが・・・。
そんでもって谷口と桂子の結婚式。しかし、谷口は50年史の社長の洋行の年月と桂子の誕生日とがずれていることに気付き、網走まで飛んで行っていたのだ。「社長の娘は桂子さんじゃない。この芳子さんだ!」と桂子に迫る谷口。そして、結婚式会場には傷だらけの塚本が現れ、桂子を刺してしまう・・・で、どこに黒い乳房が??ストーリーはまぁ面白いが展開が無茶苦茶すぎるので感情移入なんて出来るもんじゃない。上手い演出といえば、徐々に恐ろしい形相になってゆく小畑絹子ぐらいだ。
(ほぼ備忘録)
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