爆笑嬢はん日記

劇場公開日:

解説

蓮池義雄・藤本義一の共同脚本を、「青春の丘の上」の竹前重吉が監督した喜劇。「嵐を呼ぶ楽団」の岡崎宏三が撮影した。当初のタイトルは「嬢はんと番頭はん」。パースペクタ立体音響。

1960年製作/83分/日本
原題または英題:The Last Betrayal
配給:東宝
劇場公開日:1960年4月10日

ストーリー

天野謙助は、久兵衛に学資を出してもらった恩義を感じ、薬種問屋原田久兵衛商店の番頭となった。久兵衛は娘の邦子と謙助を一緒にしようと思っているが二人は会えば喧嘩ばかりしていた。ちゃっかり屋の妹千鶴はまだ学生だが神田俊郎という恋人を持っている。人生百年を保証する不老丸の一手販売に久兵衛商店は大繁昌であった。そんな時、不老丸の創始者高松博士が急死した。創死者が若死にしたのであるから大変。売れ行きは止る、返品はくるで破産寸前の状態となった。謙助は大学時代の友人、田島建設の副社長孝夫とその妹みゆきに相談に行った。みゆきが謙助を愛しているのを知っている邦子は、ヤケになって、財閥小畑仙太郎の資金融通の条件になっているプロポーズにO・Kしてしまった。驚いたのは千鶴だった。姉が結婚すると自分は養子をもらわなければならないし神田とも一緒になれないので、友人の西川と洋子にこの縁談をぶちこわすように頼んだ。有馬温泉についた仙太郎と邦子は、待っていた西川と洋子にだまされて別々にされてしまう。そして邦子は千鶴と謙助の部屋に連れて行かれた。しかし、折角の苦心も水の泡、意地の張り合いから二人はまた喧嘩してしまった。怒った仙太郎は謙助にどなりこんだ。邦子との仲もこれまでと謙助は、久兵衛から暇を取って店を飛び出した。そして東京で就職することを決意し、田島とみゆきに会って相談するが、お互いが愛し合っている二人の仲を知った兄妹は久兵衛に内報し以前の千鶴が計画した有馬で今度は仲なおりするよう奔走するのだった。--結婚披露宴の当日、東南アジアから不老丸を全部買い取りたいという話が舞いこんだ。祝いが二重に重なって宴は湧いた。ちょうどそんな最中、二人の幸福を祈りながら、田島とみゆきは空路東京へ発って行った。

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