断崖に立つ女

劇場公開日:

解説

井上靖の『潮の光』を中山隆三と岩間鶴夫が脚色、「火の壁」の岩間鶴夫が監督したもので、伊豆を舞台にしたメロドラマ。撮影も「火の壁」の小杉正雄。

1960年製作/60分/日本
劇場公開日:1960年2月26日

ストーリー

昭作は下田港で喧嘩しているところを、網元「蓬莱屋」の与助に救われ、彼の家で働くことになった。与助には美代、すげの二人の娘があった。昭作は美代に惹かれた。美代に縁談が持ちこまれた。漁業組合長大沢の一人息子だという。与助は有頂天になったが、美代は喜ばなかった。--隣村の網元「大勝屋」の持ち船が与助の漁場を荒らした。昭作は殺気立つ漁師たちをおさえ、一人で出かけた。「大勝屋」の幸三と乱闘になり、二人は重傷を負った。「蓬莱屋」と「大勝屋」の対立には大沢が仲に入ることになった。すべてを大沢が用立てた。与助は感謝し、それだけに大沢の一人息子との縁談にはっきりしない美代が歯がゆかった。大沢から正式の使いがやって来るという日、美代が家出した。美代は前々から幸三と恋仲だったのだ。二人は思いあぐねて一緒に逃げ出したのだった。昭作は、二人が舟を出すという岬のホラ穴へ駈けて行った。そこで昭作が見たのは、傷のいえぬ幸三をかばって必死に舟を出そうとしている美代の姿だった。昭作は引きとめる気持が消え、二人が無事に逃げていくことを祈った。

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