劇場公開日 1967年5月13日

牙狼之介地獄斬りのレビュー・感想・評価

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3.0娯楽性×濃密愛憎劇で、時代劇界に、牙新斬!

2023年5月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

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興奮

五社英雄監督1967年の作品。
夏八木勲が再び浪人・牙狼之介に扮した第2作。

当てのない旅を続ける牙。
男たちに追われる女を助け、役人一行に護送中の三人の罪人と出会う。
幕府の隠し金山を巡って、男と女、思惑と欲が交錯する…。

罪人の一人、孫兵衛。
彼を見て、牙は驚く。
牙が幼い頃死んだ父に瓜二つ。
道場破りだった父。その父と幼い頃から旅暮らしだった牙。
実は父は生きていて…という事ではないが、孫兵衛にシンパシーと言うより、何か怪訝なものを感じる牙。
何処か不敵な孫兵衛を、西村晃が存在感発揮する。

前作は『用心棒』をコンパクト化したような痛快で単純明快な娯楽作だったが、勿論今回も娯楽性は充分だが、よりドラマ性や男女の愛憎劇が濃厚。後の五社作品に通じるものも。
ちと人間関係入り交じり、前作の方がストレートに分かり易さや見易さあったが、今回も70分ちょっとの短尺の中によく詰め込んだと感心。
牙の豪快な殺陣や泥臭いキャラ像もより浮き彫りに。

娯楽性あり、濃密なドラマあり、監督の美学あり。
この時代量産された単なる娯楽時代劇のそれとは違う。
僅か2作の短命で終わったのが惜しい。

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近大

2.5隠し金山

2022年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

牙狼之介(夏八木勲)はある女を助ける。
そして重罪人を護送する役人に助勢を頼まれる。
重罪人の中に死に別れた父親そっくりの男(西村晃)がいた。
今回はちょっと、どんくさい牙狼之介でした。

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いやよセブン