ド根性大将

劇場公開日:

解説

相良準三の原作を、「柔施風・怒涛の対決」の本山大生が脚色し、「暴力の港 虎と狼」の土居通芳が監督した勝負師もの。撮影は川原崎隆夫。

1966年製作/75分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1966年6月2日

ストーリー

小滝良介は「勉強でも金儲けでも、酒の飲みくらべでも、何でも一等賞をとれ」という祖父の遺言を人生の方針にしていた。そこで、まず、得意の将棋で一等賞をとらんものと大阪へ出た。車中、お吉という女と意気投合した彼は、お吉の父与市のやっている将棋会所に住みこむことにした。良介の腕は強く、賭け将棋ではたんまり儲けて、悦に入っていた。ところが、ある中老の男に四枚落ちで負けてしまった。この男は実は、時の関西棋界で名人百瀬半太夫と双璧といわれる工藤平八だった。工藤は権力に媚びぬ一本気な性格から貧乏暮しをしていた。良介は工藤から賭け将棋をやっていては上達は覚つかないとさとされ内弟子になった。工藤には、娘の千乃と二人の内弟子、桜間と仙吉がいた。その頃、関西将棋界の有力な後援者井上伯爵がいやがる千乃を後妻にしようと色々な手をつかっていたが、良介はいつも千乃を救った。そのため井上伯爵は工藤の貧乏暮しを助けようとはしなかったのだ。見かねた良介は再び賭け将棋をやるため、お吉の家に行ったが、賭けの相場を伯爵ととりまきの原田に告げ口され、工藤から破門を言い渡された。またお吉の家に戻った良介は、こんどはもっと大きな賭け、株式相場に目を向けた。だが堂島一の相場師相模屋に冷たくあしらわれ、ますますファイトを燃やしたものの、資金がなくてはどうにもならない。それを救ったのはひそかに良介を慕っていたお吉だった。お吉は芸者になって資金を作った。勇躍した良介は大きな相場をはって見事相模屋を負かした。その頃、工藤は惜しまれながら死に、千乃は仙吉と暮していた。良介は千乃をひそかに想っていたのだが、今はきっぱりとあきらめ、お吉と一緒になった。そして、儲けた金で「王将会館」を建てた良介は、“わいの女房は一等賞や!”と幸せだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く