ギャング頂上作戦

劇場公開日:

解説

「黒い誘惑」の井上梅次と「怪談片目の男」の宮川一郎が共同でシナリオを執筆、井上海次が監督したアクションもの。撮影は、「怪談せむし男」の西川庄衛。

1965年製作/90分/日本
原題または英題:The Dice of Gold
配給:東映
劇場公開日:1965年12月18日

ストーリー

組織暴力追放の厳しい取締りに耐えきれず、祭一家、関東桜組、不二会、築波一家、花村組は解散を申し合せ、代りにやくざ更生団体と称して八州会を作り、隠匿した資金を金の延棒にかえていずこかへ隠した。その場所を知っているのは八州会々長赤沼、祭一家組長祭、それにその金を運んだマツオカの三人だけだ。そしてこの金を狙うのが、不二会の幹部関山一味と、ふとしたことでこの秘密を知った無宿の船乗り巽、元祭一家の子分で、今は流しのギター弾き忍、それに祭の幹部田島が経営するクラブ“ダイス”のバンド・マスター、ジョージだった。巽、忍、ジョージの三人は関山一味に対抗するために同盟を結んだ。だが、秘密を知るマツオカは刑務所帰りに暗殺され、赤沼も祭から秘密を知り欲に目のくらんだ田島のために殺された。残るのは今だに刑務所にいる祭一人だ。巽ら三人は関山組が誘拐しようとした祭の娘みどりを横どりして、祭をおどし秘密を聞きだそうとした。はじめは拒んでいた祭も、田島が金を独占しようとして祭の拳銃密輸事件を警察に密告したのを知り、巽らに金が“ダイス”に隠されていることを教えた。金は“ダイス”のネオン塔にかくしてあったのだ。三人は勇躍してネオン塔によじのぼり、金を忍が手配してあるはずのトラックに下した。だが、いち早く三人の行動に気づいた関山たちが、トラックを占領していた。さらに悪いことには田島までが三人の行動を知り、ネオン塔に仕かけてあった高圧電流のスイッチを入れた。三人は素早くビルに張ったロープにとびうつったものの空中で宙ぶらりん。が、そこへ脱獄した祭がやって来た。あわてた田島は逃げ場を失ってネオン塔によじ登り感電死した。金を持って逃げようとした関山一味も、二郎を慕う女アケミが呼んだ警官隊の前に一網打盡となった。女たちの計いで御用をのがれた三人は「結構楽しい冒険だったぜ」と顔を見合せるのだった。

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