香港の白い薔薇
劇場公開日:1965年8月25日
解説
橋本忍の原案から、「青春前期 青い果実」の池田一朗が脚本を執筆、「暗黒街全滅作戦」の福田純が監督したメロドラマ。撮影もコンビの宇野晋作。
1965年製作/109分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1965年8月25日
ストーリー
ある夜ジャズフェスティバルの会場で、麻薬捜査官松本は、林玉麗に出会った。日本のある商事会社の麻薬密輸を捜索している松本は、警察官の勘で玉麗をあやしんだが、その美しさに魅かれている自分を知った。麻薬密輸で逮捕された高島物産の社長は、禁断症状でショック死していた。日本むけ麻薬ルート開発の犠牲者であった。日本商社と取引きする香港側から捜査すべきだと主張した松本は、田部警部補と香港へ飛んだ。香港で旧友宇津木と再会した松本は、玉麗が大財閥の令嬢で、宇津木と玉麗の父は、何か不思議な因縁で結ばれているらしい様子だった。数日後、松本は、密告によって潜伏していた商社の社長を逮捕した。日本に帰った松本は、凱旋将軍のように迎えられながら、表情は固かった。逮捕出来たのは、ほんの氷山の一角にすぎない、いわば敵から投げられた餌にすぎないのだ。再び玉麗が日本に来た。松本の六感が働いた。宇津木があやしい--松本は徹底的に宇津木の取引先を調べた。あんのじょう、ドラム罐の油の中に999と刻印された固形物が発見された。玉麗を問いつめた松本は、意外な告白に愕然とした。宇津木は玉麗の母違いの兄だった。戦争のために玉麗の父と別れた母は、宇津木を私生児として育てた。今宇津木は玉麗の父、そして自分の父に復讐しているのだった。松本は宇津木を救うには、逮捕以外にないと決断した。一度警察からマークされた者は、組織から抹殺される。松本は玉麗と香港に飛んだ。だが宇津木はすでに死体となっていた。松本と玉麗の間は、これ以上近づくことは出来ない。宇津木の死体が二人の間に横たわって離れないからだ。“もう二度と香港には来ないでしょう”松本の苦悩に満ちた横顔を瞶める玉麗の眼が涙で光った。“私も東京へは行きません”二人の悲しみをよそに、海が美しく輝いた。
スタッフ・キャスト
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松本司郎山崎努
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林玉麗張美瑶
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宇津木進宝田明
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中尾由子水野久美
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田部省三石山健二郎
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季永達馬陣
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巡査部長藤木悠
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林清明柳永二郎
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竹田麻薬課長小泉博
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立花有馬昌彦
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大友係長安井昌二
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木下刑事内田透
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若林刑事松野健一
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新井刑事荘司肇
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篠原刑事原田清人
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室川刑事矢野宣
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加島刑事小美野欣二
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ジャック・モーガンアンドレ・ヒューズ
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浅野書記官平田昭彦
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崔マー・リー
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呂刑事杉裕之
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青木弘北村和夫
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永原一政中村伸郎
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脇田光佐原健二
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李白水柳谷寛
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葉文英大友伸
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呂志源土屋詩朗
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黄通池田生二
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ウィリアム・スタンレーハンス・ホルネフ
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バトラー向井淳一郎
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高島物産油脂課主任佐田豊
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高島物産倉庫係山本廉
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おでん屋の親爺沢村いき雄
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日宝の社員岡豊
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永原商会社員丸山謙一郎
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看守堤康久
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ボートの中の人フランク・フォードサリット
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パトロールボート無電係兼艇長ウォルター・ライル