日本奇説性祭記

解説

西谷澄人の構成により、新井裕司、「明日につづくエピコート樹脂」の伊吹良輔が十六県三七ヵ所の奇習・奇祭を収録し監督したドキュメント。撮影は大谷広と二瓶直衛、脇野良雄。

1965年製作/日本

ストーリー

神を畏れ、しかもおおらかに生命の歓喜を祝福した「まつり」の中には、太古からの日本民族の祈りと願いが秘められている。「性への祈り」をテーマに展開する描写は、小千谷、十日町、銀山などの雪に埋れた古祠、小祠を訪ねる。歴史の一駒一駒を追いながら、太古の人々の狩猟、農耕生活を通して、「五穀豊饒」「子孫繁栄」の祈りが生れ、語り部によって神話がうけ継がれ、文字がそれを歴史に残して来た。そして、神秘的な「性」への渇望が食べることとならんで不滅の欲望として伝わっているさまを説く。また、庶民は、儒教的な倫理思想をのりこえて、裸になることこそ最も神に 近寄れるものと「裸まつり」「裸まいり」を残して来た。珍らしい行事は各地に残されている。例えば奈良県の「おんだ祭」愛知県大県神社の奇祭、山梨県の「米の粉餅神事」、青森県の「子宝祈願」、「隠れまいり」、各地の「塞の神行事」など、興味はつきない。更に横手市に伝わる「ぼんでん幕」佐渡に残る「太々神楽」、山形の「ヤマ祭」飛騨地方の「オンベイ渡しの神事」と、奇祭奇習と滅びゆく伝承の記録を解明する。

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