夜の勲章(1965)

劇場公開日:

解説

「暴れ犬」の藤本義一と「黒い猫」の下飯坂菊馬が共同でシナリオを執筆、「ごろつき犬」の村野鐵太郎が監督した仁侠もの。撮影は「青い性(1964)」の中川芳久。

1965年製作/87分/日本
配給:日活
劇場公開日:1965年4月17日

ストーリー

昭和一八年、松音組の榊原安太郎は、笠野組の賭場を荒し帰途笠野組の山口らに襲われ、逆に山口を刺してしまった。早速、笠野組から松音組に喧嘩状が舞い込んできたが、義侠心に富む親分の貫一は、安太郎に赤紙が来ているのを知り、自分の指をつめて責任を負った。数年後、安太郎は敗戦と共にシマに舞いもどった。しかし松音組は貫一の病気で、勢力はおとろえ、今では乾分たちも外国人と手を結んで勢力を延ばした笠野組に寝返っていた。安太郎は、秘かに慕情をよせていた貫一の一人娘・恵を勤め先の美容院にたずね松音組再建を切り出すが、もはや恵にはやくざの世界に帰る気はなく、ラジオ屋正木との堅気の生活を望んでいた。その夜安太郎は酔いつぶれてスラム街のベッド・ハウスにとまりそこで安太郎は、日乾寺の住職・日草に会った。日草は、居酒屋で働く千代と共に戦災者や病人などの困窮者の救助に挺身していた。それから数日、安太郎を追う笠野組は、貫一の家に押しかけ、貫一は激怒のあまりショック死してしまった。これを知った安太郎は親分の仇を討とうと笠野組に殴り込みをかけたが、待ちかまえていた笠野らのために、重傷を負い日乾寺に逃げこんだ。そんな安太郎を千代はかいがいしく介抱した。かつて安太郎のために片腕を奪われ復讐のために訪ねてきた男・中西も安太郎の傷を見ると黙って立ち去っていった。やがて安太郎の傷もなおり、中西と安太郎は再度対決した。が、これを知った日草の捨て身の仲裁で二人は手をにぎりあった。だが数日後日草は、安太郎を追ってきた笠野組の要求を断り、笠野組に刺されて死んだ。怒った安太郎は法衣を血に染めての大乱闘の末、笠野を倒し、彼を慕う千代と将来を約すと、自ら警部に手をさし出した。

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