第三の忍者

劇場公開日:

解説

「恐喝(1963)」の田坂啓がオリジナル・シナリオを執筆「雲の剣風の剣」の河野寿一が監督した忍者もの。撮影は「月影忍法帖 二十一の眼」の伊藤武夫。

1964年製作/96分/日本
配給:東映
劇場公開日:1964年3月1日

ストーリー

信長が日本制覇の第一歩を踏み出した頃、京の町では“知道軒道人”という武田家きっての忍者が、信長の命を狙っていると噂されていた。丁度そのころ、信長の宿所相国寺に忍び入った若者があった。伊賀者の吐根というこの男は、信長を見ると大胆にも“知道軒”の首と引き換えに自分を五百石で雇えと売り込んだ。木下藤吉郎の雇った喜平次と二人の忍者に信長は、五百石を争わせたのだ。“知道軒道人”は伊賀の上忍祝部源太夫の弟三左衛門らしいと噂されたが、吐根も喜平次も顔を知らなかった。伊賀へ向う途中、四貫目と名のる旅法師と知りあった。彼もまた知道軒を仇と狙う一人だという。故郷に入った吐根は、恋人ちぐさに会おうとしたが、ちぐさは源太天にだまされ彼の妻になっていた。四貫目は甲斐の竜王岳に住む乱波の頭領が知道軒らしいと聞きこみ、道案内を買って出たが、知道軒の娘さぐめは、まだ見たこともない父の危急を案じて、四貫目の後を追った。乱波の本拠で喜平次と吐根は頭領富田郷左衛門に占まったが、意外にも彼の口から知道軒は信玄の住むつつじヶ崎の館にいると教えられた。信玄の館に入った三人は、知道軒の去った館を捜して、京へ立ち戻った。信長と三人の忍者は姿なき知道軒に落つかぬ数日を過した。明日は信長が尾張の清洲城へ帰るという夜、喜平次は知道軒に殺された。一方吐根は、後から追って来たさぐめから、父三左衛門の墓があることを聞き、意外な感にうたれた。知道軒の正体こそいつも自分の周囲にいた四貫目ではないのか!長い苦楽を共にした三人の忍者は、秘術をつくして死闘を展開した。そこには忍者の宿命の苛酷さがあった。

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