温泉あんま
劇場公開日:1963年5月15日
解説
「温泉芸者」につぐ温泉シリーズの第二作。「温泉芸者」の下飯坂菊馬と「あした逢う人」の桜井康裕と小滝光郎が共同で脚本を執筆、「瘋癲老人日記」の木村恵吾が監督した風俗喜劇。撮影は「背広の忍者」の石田博。
1963年製作/73分/日本
原題または英題:Masseuse vs. Geisha
配給:大映
劇場公開日:1963年5月15日
ストーリー
平和な温泉郷修徳寺は美人あんまと温泉芸者の人気で二分され、数百軒に及ぶ旅館もそのいずれかに属して対立する始末である。楽々苑を根城とするあんま派の人気NO1桐子は、美人ムードあんまをキャッチフレーズに特殊技巧を施しては殿方を悩殺し、せっせと稼ぎまくっている。一方の旗頭、パラダイスホテルを稼ぎ場にする温泉芸者派の〆奴は、お座敷着の下には水着を秘めて浴場まで進出し、女三ン助もやってのけるサービスが売りものときている。この二人は全くの犬猿の仲で、派手なお客争奪戦を演じている。時も時、パラジリアンのオリンピック選手団が大挙保養と観光を兼ねて、この修徳寺に来るという情報に誘致運動の火ぶたが切られたのである。桐子は黒一点の睦五郎も含めて芸者側を圧倒しようと意気ごみ、〆奴一派もお色気サービスの秘術を研究する。突然前ぶれもなくパラダイスホテルに投宿したハンサムな男は、パラジリアン国大使館派遣調査員の柴田であった。時を同じくして楽々苑に泊った中年男は、柴田と同行の調査員栗山であった。ここに至って両派のお色気サービスは凄絶を極め珍技、秘術をつくしての悩殺戦を展開するのであった。