銀座ジャングル娘

劇場公開日:

解説

高橋二三の原作を、原作者自身と若井基成が脚色し、「恋をするより得をしろ」の春原政久が監督した喜劇。撮影担当は「いのちの朝」の峰重義。

1961年製作/65分/日本
配給:日活
劇場公開日:1961年8月20日

ストーリー

お人好しでハンサムなゴロちゃんこと、チャリンコのゴロは銀座の靴磨きや花売り娘などに人気がある。ゴロの恋人彰子はおにぎり食堂のウェイトレス。彼女に横恋慕する似顔絵画家の矢沢がいて、ゴロも気が気でない。そんなところに、ゴロの母親が田舎から上京して来た。大いに歓待しなければと財布をあけてみれば二十円、止むなく得意の腕を振おうとするが、スリ係刑事の春山が後をつけて離れないとあってゴロは大弱りである。ゴロは宮城、靖国神社、西郷さんの銅像と、母親を案内して銀座へ出て来た。ところがである。どうしてもゴロの会社を見たいという母親のため、ゴロは尾行の春山を泣き落して、今日、一日は会社員にしてくれと頼みこんだ。彰子の妹で、ジャズ喫茶の歌手マリの通報で、銀座の仲間全部におふれがでた。賑やかな銀座通り、ポン引、カツアゲ、スケコマシ、みんな笑いをこらえながらゴロに挨拶した。そこに、ライバルの矢沢が現われた。厭がらせをしようとする矢沢、マリの機転も危くなった。矢沢は彰子がヌードモデルをしてくればれ母親に黙ってやると条件を出してきた。彰子は恋人ゴロのためにモデルをやることにした。それを知ったゴロは気が気でない。矢沢のアトリエではゴロの心配していたような事態が持ちあがっていた。しかし、後をつけてきていたマリが飛びこんで彰子を無事助け出した。すっかり怒った矢沢は、銀座の親分殿村に金を出し、ゴロにスリをさせるように持ちかけた。親分の命とあっては、ゴロも仕様がなかった。だが、ゴロは現行犯で春山刑事にあげられたが、春山の温情で母親が田舎へ帰るまでは留置が延期された。上野駅へ母親を送りに行ったゴロ、春山、彰子、マリ達は“これでお母さんが安心して帰れるならウソも方便”と慰め合ったが、発車まぎわに母親が春山に渡していった紙包には“べっそうはのみがおおいからこれでDDTをかいなさい”と書いてあった。ゴロはこれからは絶対真面目に生きようと決心した。

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