ふり袖小姓捕物帖 蛇姫囃子

劇場公開日:

解説

「お役者変化捕物帖 弁天屋敷」の池上金男の脚本を、「八州血煙り笠」の深田金之助が監督した推理時代劇。撮影担当は、「怪人まだら頭巾」の脇武夫。

1961年製作/63分/日本
配給:東映
劇場公開日:1961年6月6日

ストーリー

春見屋一座の座頭・市川春之丞は、近ごろ何者かにつけ狙われていた。付人のお組は幼馴染みのお市に、春之丞の身にからまる謎を打明けたところ、大奥小姓笛弦之介に相談するようすすめられた。春之丞は、ある日森田屋の楽屋で高砂渡りの猛毒蛇に襲われた。間一髪、蛇は飛来した分銅で打ち殺された。分銅の主は、ふり袖小姓と呼ばれる笛弦之介だった。弦之介は長屋の連中に事件解決の協力を求めた。連中は高砂渡りの毒蛇の出所から捜しはじめた。一方、森田屋に春之丞を訪ねてきた侍が、三島の宿で行商人から頂った封書を返してほしいとせめよった。春之丞は冷たく顔をそむけるだけだった。侍は、福山藩士三田村数馬だった。旗本主膳の配下、横川玄藩らに連れ出された数馬は斬りかかられるが、通りかかった弦之介によって救われた。弦之介は数馬から福山十万石稲葉山城守の落胤の行方を記した秘文を、春之丞が所持していると聞き、春之丞の狙われている原因が解けかけてきた。春之丞こそ世嗣だったのだ。春見屋一座の千秋楽。高潮した春之丞の舞台に、天井から吊り物が落下してきた。間一髪、これを救った弦之介の剣が荒れ狂った。

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