大江戸喧嘩まつり
劇場公開日:1961年1月9日
解説
瀬戸口寅雄の原作を、村松道平と大和久守正が脚色し、「野火を斬る兄弟」の山崎大助が監督した娯楽時代劇。「百万両秘帖」の鈴木重平が撮影した。
1961年製作/83分/日本
配給:第二東映
劇場公開日:1961年1月9日
ストーリー
神明寺境内で旗本愚連隊の赤柄組一行が、豪商三浦屋の娘お蝶に無理難題の横車を押していたが、仲に入った遊び人清次に、簡単に叩き伏せられてしまった。茶屋で見ていため組の頭金兵衛は清次の腕と男にほれこみめ組の身内にした。め組と張りあうお組の頭勝五郎が喧嘩を売ってきた。この事件で、清次は親を知る唯一の手がかりとなる鯉の滝のぼり模様の印篭を失くした。清次は捨て子だったのだ。印篭は赤柄組の頭領永井源八郎の手に入った。この印篭の持主の親は町奉行の安芸守であった。三浦屋の隣から火が出、真先に駈けつけため組の纏が上った。だが、お蝶に好色の目を光らせる永井は、後からお組の纏を上げさせた。このため、め組の纏持ち銀次は焼死し、金兵衛もこのショックで中風に倒れた。清次がさらしものにされていため組の纏を持ち帰った。この時、双肌脱いだ清次の背中の鯉の滝のぼり模様の刺青を安芸守が見ていた。永井はお蝶に結婚の申し出を断われ、これが清次を愛するためと分り、清次を斬る決心をした。清次は多勢に無勢で斬りたてられていったが、め組の一隊が駈けつけ、救われた。喧嘩状を叩きつけられため組は、清次を先頭に指定された神明寺境内に向ったが、折から町の方向に火の手が上り、喧嘩を一時あずけて消火に向った。捕手を従えた安芸守一行が、赤柄組を捕縛した。火事場では清次が活躍、永井を倒した。