劇場公開日 1973年9月15日

「強くない千葉真一と菅原通濟。」東京=ソウル=バンコック 実録麻薬地帯 Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 強くない千葉真一と菅原通濟。

2025年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

1972年の日本・香港・タイ・韓国合作映画。
日本公開は1973年。国内配給は東映。

【監督】:中島貞夫
【脚本】:高田宏治、中島貞夫
【原案】:菅原通濟

主な配役
【妹を殺された 和田達也】:千葉真一
【妹の夫 吉岡竜二】:松方弘樹
【和田のタイでの秘書的存在 パリンダ】:苗可秀
【三交商事の清水を追う ノン】:チャイヤ・スリヤン
【吉岡の愛人 李明玉】:金昌淑
【菅原通濟】: 本人
【三交商事 清水】:川谷拓三

1.菅原通濟なる人物

本作は菅原通濟という実業家のライフワーク、
つまり、三悪(売春・麻薬・性病)追放キャンペーンのプロパガンダ映画としての側面を持つ。

売春禁止法制定に奔走し、
麻薬追放キャンペーンでは山口組の田岡組長とも連携していた。
この謎多き人物は、映画にも本人役で出演している。

2.強くない千葉真一

当時は32~33歳。
京都ナンバーのダンプカーで、フェリーに乗り韓国に乗り込む。
新婚旅行中に事故で亡くなった、妹の死の真相を探るためだ。

言葉なんか通じなくて構わない。
気合いで真相に迫っていくが、
本作の千葉真一は、「無敵」ではない。

韓国でも、タイでも、チンピラたちにボコボコにされる。
珍しいパターンではないか?

3.まとめ

韓国やタイでの現地ロケが大半(に見える)だが、
その必然性はいまいちピンとこない。
千葉真一のカッコいいアクションが見たい人は、ガッカリするだろう。

☆2.5

Haihai
PR U-NEXTで本編を観る