「由利徹の悶える同時通訳に大爆笑」エロ将軍と二十一人の愛妾 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
由利徹の悶える同時通訳に大爆笑
ポルノサイト「SPANK BANG」で鑑賞
1972年公開作品
東映ポルノ映画
大奥もの
監督と脚本は『トラック野郎 爆走一番星』『伊賀野カバ丸』『コータローまかりとおる!』『大奥十八景』『文学賞殺人事件 大いなる助走』の鈴木則文
脚本は『怪猫トルコ風呂』『ビッグ・マグナム 黒岩先生』『文学賞殺人事件 大いなる助走』の掛札昌裕
粗筋
11代将軍家斉は童貞だった
吉原一の花魁に筆下ろししてもらうことになったが膣痙攣に巻き込まれそれ以来家斉は女性恐怖症になってしまった
その間に家斉の代役としてほくろがあるだけで瓜二つの越後から江戸に来て三助をしていた角助が抜擢される
角助は無類の女好きで将軍として大奥の側室と次から次と交わるのだった
清国の使節の毛澤山を演じた由利徹がポルノ女優のような外国人女性のよがり声を同時通訳するシーンに大笑い
大好き
大奥の新参の催し物として三味線や小太鼓が鳴り響く中で全裸の女性数名が四つ這いにさせられ筆でお尻をくすぐられる折檻は壮観
角助は役にハマり自分は本物の将軍だと思い込んでしまう
お菊にとってはそれが悲劇の始まり
井戸に身を投げて亡くなるわけで名は体を表すとはこのこと
お菊を失いやけのやんぱちになった角助家斉は囚人たちを大奥に乱入させ乱交パーティー開催
正室茂子役に『温泉スッポン芸者』の杉本美樹
馬鹿馬鹿しくも悲哀あり
逆転大奥も馬鹿馬鹿しいがこっちがあってこその馬鹿馬鹿しさ
こっちも邪道なんだけど
あっちはしつこく幕末まで続けるがこっちは一代限りでその儚さが良い
大奥で同じ馬鹿馬鹿しいならポルノ映画のほうが逆転よりよっぽど面白い
逆転大奥なんて東京の活動家や広告代理店がゴリ押ししてるだけでそんな洗脳に騙される私ではない
配役
百姓一揆の先導者として処刑された庄屋の娘で幕府に恨みを持つ鼠小僧として義賊になった弁天のお吉に池玲子
徳川11代将軍家斉と同じ安永2年(1773年)10月5日に越後の国の農家に生まれ幼い頃からドスケベで立身出世のため江戸に行き三助として働いていたが豊千代(家斉)に瓜二つのため代役として抜擢された角助に林真一郎
近衛右大臣・藤原恒明の息女で将軍家御台所(豊千代の正室)として京の都から江戸城に嫁いだ茂子に杉本美樹
茂子の側女の雪岡にひろみどり
岩本内膳正と密通している大奥女中のお局的な存在のお万の方に三原葉子
大奥女中のNo.2的な存在でお万の方と大奥の実権を争っている先代家治の愛妾のお楽の方に衣麻遼子
大奥の側室で清國の密使・陳萬紅の夜伽相手をするお美代の方に城恵美
家治の愛妾で田沼と密通しているお八重の方に女屋実和子
大奥の側室でお加代とレズの関係のおとよに堀陽子
大奥の側室でおとよとレズの関係のお加代に一の瀬玲奈
田沼の後妻の鶴江に碧川ジュン
田沼の娘で岩本の許嫁の萩乃に三浦夏子
松平定信が献上した全身総刺青の尼の春桂尼に丘ナオミ
江戸城内の実権を握る老中の田沼意次に安部徹
田沼の側用人の岩本内膳正に名和宏
江戸城幕格の家臣で宦官第一号の関本啓之進に大泉滉
反田沼派の老中で田沼に対抗し11代次期将軍候補として尾張徳丸君を推挙していた松平定信に中村錦司
一ッ橋家の御用人で豊千代の教育係の嘉門に那須伸太朗
一ッ橋家の主人で豊千代の父の一ッ橋刑部に村居京之輔
幼き頃から博学多才で神童誉れ高き人物だが世間知らずの面がある一ッ橋豊千代に林真一郎
恍惚の人であり大奥遊びにふける十代将軍の徳川家治に田中小実昌
清国の使節団・清國琰陳省韓翃齋官の毛澤山に由利徹
清国の使節団・清國聯瑛省宦官で大阪弁の陳萬紅に岡八郎
清国の献上物で金髪外国人女性の眠れる森の美女にリンダ・アンダースン
角助と祝言を誓い合った幼馴染で越後国から江戸城に参り女中として働くお菊に渡辺やよい
吉原一の花魁で豊千代の筆下ろしで膣痙攣を起こしてしまう揚巻に松井康子
角助の三助仲間でちょろ松の兄貴分の造造に蓑和田良太
角助の三助仲間で造造の弟分のちょろ松に奈辺悟
角助の父で越後の貧農百姓の才助に汐路章
額にサの文字がある閻魔帳の重罪人に川谷拓三
口髭がある閻魔帳の重罪人に福本清三
額に十の文字がある閻魔帳の重罪人に佐藤京一