徳川セックス禁止令 色情大名のレビュー・感想・評価
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権力闘争のために家計をコントロールする必要から,上流階級であればあ...
権力闘争のために家計をコントロールする必要から,上流階級であればあるほど性的な快楽を享受できないというジレンマが存在することがある.さすがに徳川の時代の将軍であれば,性的に奔放で世継ぎを作ることが望まれるだろうけれど,現代であれば受験勉強のために性的に抑圧された男子高校生などの点で見ることができるんだろうか.お殿様が禁欲であるという設定はちょっとありえなさそうな気配もあったけれど,お姫様が禁欲を是とされる教育は今でも健在であるのは面白い.殿様が性愛の喜びを知ったときに,それを自由に享受することのできる庶民に対して恨みを抱く構図は,ナードとでも呼ばれている層が,学歴的には恵まれていながらも性愛の面で恵まれていないことに対して抱えるルサンチマンと同じような気がしてくる.そしてそのルサンチマンが,かつてナードだった人々が行う仕事の中に反映されてより一層庶民的な喜びが抑圧されていくことも事実としてはあるんだろう.映画としては,悲惨な場面でもコミカルな音楽が流れているために笑ってしまうのが面白かった.考えさせられる感じの終わり方だったけれど,特に考えるべきこともなくって,おもしろ思考実験として消費すると楽しい話なんだろうか.あれくらい法治国家がしっかりしていて,権力者の周辺の人々が平等に処罰される世界であってほしいと思うくらいか.
ファンファカファカファカ
某映画評論家のコメントによく登場するこの作品。ついに観てしまいました! もう、笑いっぱなしで、画面に突っ込みまくりでしたよ!
こんな映画のポスターがその辺に貼ってあるって、なんだか良い時代だったんだなぁ、って感じちゃいます。
使ってる音楽もふざけてるのか何なのか、70年代をモロに感じさせる脱力系で、このいい加減さが何よりの魅力でした。
あ、でも、こうやって呑気に笑って観ていられたのは、何よりも編集の絶妙さにあるようには感じましたね。専門的なことはよく分からないのですが、場面のつなぎ方のテンポが、こちらがノッテくるテンポなんですよね。なんでか分からないのですが、ドリフを想起しちゃいました。
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