色暦大奥秘話

劇場公開日:

1971年製作/68分/日本
原題または英題:Castle Orgies
配給:日活
劇場公開日:1971年11月20日

ストーリー

時の将軍十一代家斉のもとに、旗本跡見平右衛門の娘八重は奥女中として上った。しかし、八重には勝田進之助という将来を誓い合った恋人がいた。大奥に上れば一生逢うことはできない。悲痛な心を抱いて大奥に上った八重は音羽の部屋の御中臈として召し使われ、いずれは将軍の夜の相手役をせねばならなかった。やがて家斉と伽役の睦言を、枕元にいて一部始終うかがい、翌朝、お年寄に報告する御添寝という役をおおせつかった。その翌日、興奮のさめやらぬ様子で報告する八重はお年寄の音羽に抱かれた。一方、八重と無理矢理別れさせられた進之助は、ある女郎部屋で大奥の女中たちが、源意寺という寺に、病気まいりを名目に日頃の欲求不満を晴らすためお共を従えてやってくるという噂を耳にした。進之助は早速この寺に行き、小坊主に金を包んで、八重が御年寄の稲葉に付き添って寺にきていることをつきとめ、逢う段取りをつけさせた。数日後、家斉の相手役に選ばれた八重は、進之助との噂を持ち上げられ、大奥追放、尼寺に身柄を預けられることになった。この不祥事を知った八重の父平石衛門は親類縁者を集め、一族の家名を汚した八重を斬ると断言した。しかし、その裏では、進之助と共に江戸の町から逃亡させる段取りをつけていたのである。その夜、小舟に乗って江戸を離れる八重と進之介の姿があった。

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映画レビュー

3.5寄せては返す波のうねり

2023年5月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

初鑑賞 監督は『ハレンチ学園 タックルキッスの巻』『新ハレンチ学園』の林功 脚本は『新色暦大奥秘話 やわ肌献上』の新関次郎 大奥一行が祈願目的の寺周りの最中に愛する男と逢引した大奥の若い女 悪い噂が稲葉の局の耳に入ったことにより調査の結果バレてはいけないことがバレてしまい尼寺に追放されその男と共に逃亡を企てる話 日活ロマンポルノ初期の作品 セーラー服モノや団地妻モノと違い時代劇は予算がべらぼうにかかる 日活の社運をかけてる感がハンパない ポルノ映画とはいえ意外と脚本はしっかりとしていて少なくとも破綻はしていない 冒頭跡見家の娘おやえが大奥に入ることが決まったとき西川演じる侍の勝田が男のくせに泣いてくれた それはそれはここまで泣くかと思うくらいの号泣ぶり涙の多さハンパない 新人女優小川節子の芝居より大部屋俳優からの大抜擢であろう無名俳優西川洋一の熱演が大奥という過酷な定めを痛感させてくれる 出世の道も裏切られおやえを吸ったタバコを揉み消すかのように憎々しげに執拗に踏みつける音羽がえぐすぎる それにしても人を食ったような凄い芸名「乱孝寿」 なんやかんやでハッピーエンド 名曲『矢切の渡し』を彷彿させる 日活ロマンポルノとしてなら星3.5は与えたい 配役 父の命令で大奥に入ることになったおやえに小川節子 おやえの恋人・勝田進之助に西川洋一 大奥の御年寄・稲葉の局に松井康子 おやえが添い寝する際に将軍に抱かれたおみよに藤めぐみ 遊女のおせんに森みどり 大奥でおやえの世話係の音羽に乱孝寿 僧日照に南輝久 将軍家斉に神山勝 勝田の友人・岡井十三郎に熱海弘到 おやえの父・跡見平右衛門に雪丘恵介

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野川新栄