土忍記 風の天狗

劇場公開日:

解説

小島剛夕原作の劇画『土忍記』の映画化。脚本は、「あぶく銭」の星川清司、監督は「大幹部 ケリをつけろ」の小沢啓一。撮影も同作の横山実がそれぞれ担当。

1970年製作/83分/日本
原題または英題:Superman on Gale
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1970年11月14日

ストーリー

諸国に柳生忍群の網を張り、剣をもって中央制覇をめざす柳生石舟斉は、ここ青地の里をもその支配化に収めてますます勢力を拡げていった。忍者の掟は非情で、この世界を抜け出したら最後、生きて戻った者はいない。青地の里の忍者草薙六平太は郷太夫の厳命を受けて抜け忍の丑蔵殺害のため彦根へと旅立った。商人になり変った丑蔵はなんなく見つかり、殺そうとするが、子供を抱いて泣き叫ぶ女房を前に六平太はどうしても斬ることができなかった。丑蔵殺害を果たさず、柳生に背いて自らも抜け忍となった六平太は、追われる身となり安住の地を求めてあてのない逃避行を続けることになった。とある海岸線にたどりついた六平太は、そこで狂女を装った海女の誘いにかかり小舟で小島に連れ去られ、柳生忍群の扮する海女の大群の襲撃を受けた。含み針をはじめ、忍び術を巧みに駆使する海女を相手に六平太は海面を血に染めて、一人残らず斬りたおしてしまった。やがて六平太は荒れはてた貧困集落へとやってきた。この村は毎年の日照り続きの凶作、それに加えて郡代官と家臣の非情な年貢の取立てに村中が飢死寸前にあった。みかねた六平太は、この村に永住する覚悟をして働き始めた。水車小屋をねぐらに、率先して山を切り開き、桶作りを始め、悪代官から農民を守り六平太の活躍はめざましかった。ようやくこの荒れ果てた村にも平和が訪れようとしていた。しかし、それも束の間、青地の里から郷太夫が放った刺客の卯月喬之肋が六平太の前に対決を迫った。勝負は六平太が喬之助の片腕を斬り落して終り、六平太はさらに新天地を求めて去って行った。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く