「映画自体はなんじゃこりゃのレベルです でもなかなかに怖い 観て損はないと思います」犬神の悪霊 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
映画自体はなんじゃこりゃのレベルです でもなかなかに怖い 観て損はないと思います
1977年公開
伊藤俊也監督は女囚さそりシリーズで名前を挙げたものの、やり過ぎの演出で梶芽衣子と衝突して下ろされてしまいました
干されて4年後の本作でやっと映画が撮れたと言うわけです
時系列を確認するとこうなります
犬神家の一族、1976年10月公開
悪魔の手毬唄、1977年4月公開
本作「犬神の悪霊」、1977年6月公開
つまり横溝正史ブームに乗っかってのパチモン映画です
東映がキチンと版権を買って横溝正史原作の映画を公開するのは1979年1月の「悪魔が来りて笛を吹く」になるまでありません
それでも伊藤俊也監督はなかなか凝った演出で怖い映画を撮っています
推理物ではありません
あくまでもホラーです
それも横溝正史風の
ちゃんと横溝正史原作の映画であれば、きっかけなかなかの作品に仕上げてみせたであろう実力は十分に感じます
映画自体はなんじゃこりゃのレベルです
でもなかなかに怖い
観て損はないと思います
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