女高生(秘)白書 肉体収容所
劇場公開日:1976年11月3日
解説
少年刑務所を脱走し、久しぶりにシャバで羽をのばした少女二人が、売春宿にたどりつくまでを描く。脚本は蘇武道夫、監督は「私は18才 (秘)二号生活」の八巻晶彦、撮影は「犯される」の仁村秀信がそれぞれ担当。
1976年製作/69分/日本
配給:日活
劇場公開日:1976年11月3日
ストーリー
朝もやの中を囚人服の少女二人が、ひた走りに走っていた。それを追うように、けたたましく吠える数匹のシェパードを先導に、看守たちが血相を変えて走っていた。少女二人は必死に逃げまくり、何とか追手をまいて一息ついた。少女たちの名はセツとマリ。姉貴格の横浜弁の少女がセツ。関西訛りがマリ。「シャバに出たらさ、パリッとしたなりしてよ、うまい酒のんでさ、うまいビフテキ喰ってさ、イカス男を抱くんだよ」「わァ、うちもうたまらんわ!」カツ上げしたセーラー服を着た二人は、街の高級レストランへ入った。さっそく最上級のステーキとワインを注文して、全部平らげた。当然、無銭飲食だ。二人は事務所に呼ばれたが、セツはケロッとした顔で支配人に「あんたワリとイイ男じゃん、払うわよ、あたしの体で払ったげる」と言うや支配人を押し倒し、歓びの声を洩らしながら髪振り乱して二人は、たっぷり男を楽しんだ。帰り際には、グッタリとのびた支配人のポケットからサイフを抜き取る事を忘れなかった。万引き、ゲームセンター、パチンコ、ゴーゴーとシャバの空気をすっかり満喫した二人は、ある高級ブティックの前でムショ馴染みのジュンと連れの気取った女、律子に出会った。二人は律子の洋風のシャレた家に誘われた。そこには、ジュンの他にミキとケイ、それに律子の弟、レオが住んでいた。「ここにいる間は、あなたたちは何をしようと自由よ」と気安く言う律子だが、ここは体のいい売春宿である。だがセツとマリにとっては、売春なんてへっちゃらだ。外国人相手だろうが、セーラー服で芝居させられようが、逆にSEXを楽しんで、酒、マリファナ、飲み放題、吸い放題である。セツはレオに目をかけるが、残念ながらレオはインポだった。そこでセツは、レオの前で友達のヒデオと寝てみせた。レオの頭に屈辱の怒りがひろがった。その夜、いつもSM好きの客をとらされて、ムチで打たれて泣かされているミキが逃げ出した。しかし、レオの飼っているシェパードに見つかって連れ戻された。見せしめにムチをふるうレオの眼は異常に輝いていた。その光景にセツは、怒りにかられて飛び出した。全裸になって、「ミキのリンチ、あたしが代わりに受けるよ」とタンカを切った。ミキにも増して執拗なレオのムチがセツの体に食い込んだ。ぐッと声をこらえるセツ。その白い裸身が苦痛に踊った。