銀河英雄伝説 わが征くは星の大海のレビュー・感想・評価
全15件を表示
宇宙での戦争を描いた作品史上、 最も優雅な逸品のひとつ
クラシック音楽をBGMに、数多の戦艦同士が宇宙を舞台にして戦いが繰り広げられる・・・。その劇画タッチが合いなって、戦争映画にもかかわらず“優雅さ”を感じずにはいられない。ワイン片手にゆっくりと飲みながら鑑賞する、それが本作「銀河英雄伝説」の印象です。
ストーリーとしては、はるか遠い未来、人類は専制政治を敷く「銀河帝国」と民主主義を掲げる「自由惑星同盟」の2グループに分かれ、150年近く宇宙で戦争を繰り広げていた。終わりの見えない戦いの中、今回はレグニツァの惑星上空にて両軍が激突する。その中には銀河帝国の若き大将:ラインハルト・フォン・ミューゼルと自由惑星同盟の若き准将:ヤン・ウェンリーがいた。後に英雄と称される2人が同じ戦場で戦った最初の戦いである・・・というもの。
元々は後のOVA発売のためのプロモーションとして作られ劇場公開された本作。そのため物語としては、ほんの取っ掛かりでしかない。尺も60分と短め。しかし、それだけでも
世界観とキャラクターの存在感は、ちょい役までもが十分な光を放っている。
それも、歴史と戦争のジャンルが好きな人ほどハマるのではないだろうか?見てて思う。ただの戦争映画ではない。両国における“政治の腐敗した部分”が見え隠れしている。これがブルーチーズのようなアクセントとなり、癖になってしまう。
過去にも現代にもありえそうな(ありえた)ことを描いている。
ここが面白い!ただのアクション、フィクションに終わらない、濃密な描き方にハマってしまう。そういう意味では“大人な作品”になるだろう。
惜しむらくは、これが“取っ掛かりの作品”ということ。物足りなさは承知。この先を観るならOVAを観るしかない。しかし、これにハマったなら、OVAなんてあっという間に観れると思います。
幸せでした
何度観ても感じるのは、第4次ティアマト会戦をボレロに載せての演出は史上最高だと言うこと。艦隊戦をここまで優雅な静と動、心理描写の移ろい~度胸、懐疑、驕傲、焦燥、集中、安堵など~をボレロにのせて的確に表現できるなんて素晴らしいです。観ていて、勝手に体も心もリズムをとってしまうのです。ワクワクが止まらないのです。何度も何度も観て知っているのに。どうしてこういう発想が生まれるのか不思議で仕方ないのです。今回は、それが映画館の大きなスクリーンでしかも5.1chの素晴らしい音響で堪能できたわけです。幸せを感じないわけがないです。
この作品は石黒版銀英伝の秀逸さを端的に表すものだと断言します。
あー石黒版を再構成していただき映画館で鑑賞したいもの、、、、って、時間がとんでもないことになりそうですね。
4Kリマスター版を鑑賞
まずは音楽が良いですね、やっぱり。特に戦闘シーンは劇場の音響も相まって圧巻です。確か当時も劇場で見たはずなんですが、内容はあまり覚えておらず新鮮な気持ちで楽しめました。登場人物も出てくるたびにああそういえばこれはこういうキャラだったな、とか。当時の男性人気声優が大勢参加していたため、銀河声優伝説なんて言われていたのも思い出しました。
内容的には満点なんですが、他の方も指摘されているように一部アップコンバート処理が甘い点があったので-0.5、あとちょっと面倒なトラブルに巻き込まれたので-0.5しています(マニアは怖いですね…)
今はなき重厚で揺るぎない世界観に感動
宇宙空間とクラシック音楽の素晴らしいマッチング。アニメ銀英伝の第一印象です。
34年前、高校生だった私は、ブリュンヒルトで流れていた音楽に感動して、ショパンのノクターン9番をピアノで練習しました。イゼルローンに着水する場面で「白鳥の湖」組曲にこんなにかっこいいワルツがあるのを初めて知りました。正直この曲は、本家のバレエで使用される場面よりこっちの方が断然生かし切れているとさえ思えます。…そんな数々の個人的な思い出がワーッと蘇ってきました。
プロローグの記述も帝国軍兵士が酒場で歌う歌もドイツ語だし、説明的なセリフやナレーションも少ない中淡々と話が進んでいくので、原作小説を知らない人にはわけがわからないでしょうが、この「ついて来れるもんだけついて来い!」的な、観客に媚びない姿勢がまたかっこいいです。このどっしりとした、重厚で揺るぎない世界観が頼もしいです。
最近の映画は、アニメに限ったことではないですが、あまりに多方面の顔色を伺ってビクビクしているというか、民主主義なのに表現の自由がないなぁと感じて心配になるので余計にそう感じたのかもしれません。
今、大画面で、シネコンのとっても良い音でこの作品を観ることができてうれしかったです。
劇場を出て、よし!もう一度小説を読み返そう!と思いました。
34年ぶり、令和に響くボレロ
本作を初めて観たのはレンタルビデオでした。銀英伝自体は高校の時に小説版を全巻読破。しかし地方在住の私は銀英伝の劇場版を観ることができませんでした。
公開された1988年はファーストガンダム世代のアニメファンにとって忘れられない奇跡のような一年でした。
春先に「うる星やつら完結編」「逆襲のシャア」に始まり「トトロ」「火垂るの墓」と続き、夏に「AKIRA」が公開。秋にはOVAで「トップをねらえ!」。そして初のアニメ化作品である本作が公開されました。劇場で観れなかった理由はあまりの上映館の少なさでした。その年の興行収入ランキングのベスト20に今あげた作品は1つも入ってません。トトロですらスタートはこんなもんで、それがこの時代のドラえもんを除く、アニメの立ち位置でした。ビー・バップ・ハイスクールやクロコダイルダンディの、はるか下に銀英伝はいました。
令和になって大画面と優れた音響設備の元に響き渡る「ボレロ」に全身が包まれた時、もう泣くしかありませんでした。アニメがこれ程メジャーな位置に来る事を当時のアニメオタクの自分に話しても信じてもらえないでしょうね。この映画を何人もの人にオススメし、100話超えのアニメに引きずり込む事に成功しています。それ程、作品のプロローグとして素晴らしい完成度です。願わくばIMAXで観てみたいです。なんかあまりレビューになってなくてすみません。
4Kリマスター版の弊害?
これは4Kリマスター版の弊害でしょうか?
セル画時代の色ムラまで拾ってる場面が多々あって、特に唇の影に色ムラの跡があって、それを見つける度にちょっと笑ってしまうw昔の映画だから仕方がないんだろうけど、そこはちょっと修正入れて置いてほしかったかな。
声優陣、作画、音楽共に完璧ですがいかんせん60分は短いw
あっという間に終わってしまうのが欠点ですかね。次回まで待ち遠しい…。
ボレロが最高にカッコイイ
銀英伝を知ったのが89年か90年頃なので、もちろんこの作品を映画館で観たことはなかった。レーザーディスクでテレビ画面では何度も観たけど。音響の良い映画館で大画面で綺麗な絵で観られる幸せを感じられた。
ボレロをまるまる使った第4次ティアマト会戦が最高にかっこいい。
銀河の歴史が改めてまた1ページ
4Kリマスター、音響も整った
60分とは思えないほど濃い内容
アニメを見てなくても全然問題無し
今改めて見始めてほしい
リマスター出来ている部分と甘い部分があり、とても画面に違和感があった
リマスターの甘い部分は何か原因があるのだろうか
日本を代表するSF歴史大作
原作は田中芳樹さんの代表作、SFでありながら歴史物の側面を持つ超大作。声優も当時のオールスターが総出演。クラッシクを用いたBGMも勇逸。30年前の日本アニメ界の全てを掛けて制作された作品。常勝の天才ラインハルト・フォン・ローエングラムと不敗の魔術師ヤン・ウェンリー最初の戦い、伝説の幕開けになるエピソード。見応え十分。このスケールは、現状アニメでしか表現出来ない。
君は生き残る事が出来るか?・・てのは・・
・・てのは・・
お馴染みガンダムでの名言だが・・
俺は言いたい。
『君は・・全110話を見る事が出来るか?』と・・
死んだ・・全110話見て映画三作見た俺は死んだ(*_*)
が。
これは素晴らしいぞ(*^^)v
スターウォーズか?スタートレックか?で言うと・・
こちらはスタートレック寄り?
・・あまり例えが上手くなかったが・・
要は、こちらは二つの勢力の『英雄(達)』・・漢による【漢】の為の物語だ。
先ずはこちらを見て・・・
そして次作たる●銀河英雄伝説~新たなる戦いの序曲~を見よう。
星☆評価は・・
ネット無料配信基準で(*^^)v{⑤
DVD買う度 ◎◎◎◎◎
モ1回見たい度 ◆◆◆◆◆
おすすめ度 *****
デートで見る度 ◇
観た後の飲みたいお酒】
ワイン。しかも欧州物ヽ(^o^)丿
ちなみに・・
本伝は110話で外伝も50何話有るらしいぞ~(V)o¥o(V)
素晴らしい!但し・・理解してくれる人は少なそう!
これが88年の作品ッテ(+_+)(+_+)(+_+)
作画と声優陣の豪華さに泣け!そして心揺らせ!
銀河の歴史がまた1ページ…
原作は田中芳樹の大長編SF小説。
宇宙に進出した人類の歴史と戦争を描いた壮大なスペース大河ロマン。
この劇場版は壮大な物語の中の一エピソードに過ぎず、二人の主人公、“銀河帝国”のラインハルトと“自由惑星同盟”のヤンの初めての接触を描いた、言わば序章。
しかしそれでも、スケール感と重厚感は充分伝わって来る。
作画のクオリティも非常に高い。
名曲“ボレロ”をバックに展開されるクライマックスの宇宙戦は一見…いや、必見の価値アリ。
先にも述べた通り、この劇場版は序章で、本伝110話、外伝52話へと続く。
また見たくなってくる!
全15件を表示