劇場公開日 1987年7月18日

超人機メタルダーのレビュー・感想・評価

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3.5政宗一成ナレーションありき メタルダーのPV的な

2023年12月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

テレビ版は全話鑑賞済み

妹尾洸(妹尾青洸)演じる剣流星は一見見ると好青年だが太平洋戦争中に古賀博士によって開発されたアンドロイド「メタルダー」
「怒る」の一言で興奮し人間態から本来の姿になる
赤半分青半分左右非対称のデザインはキカイダーを連想する
武器は基本的に持たず飛び道具は装備されていない
今回は仏像の姿から技を編み出す天才的発想
現在のAIだってここまで来てはいない

連れの若い女は週刊誌のカメラマン仰木舞
メタルダーが古賀博士以外で初めて会った人間
演じたのは青田浩子
読売時代は打撃の神様こと川上とクリンナップを組んだ強打者青田昇の娘
姉の広子が若くして水難事故で亡くなりその直後に生まれたためか父は広子の生まれ変わりだということで漢字違いの浩子と名付けた
テレビドラマや映画にも数本出たが活動期間は短く引退してる
テレ朝のエッチ系番組『トゥナイト』で山本晋也監督に同行し卑猥な現場をレポートしていた印象が強い

ロボット工学の権威でもある古賀博士を演じたのは大スター上原謙
加山雄三の父親
当時あの高齢で娘が生まれたばかりだがその母親は一時期ワイドショーをいろいろと賑やかせた大林雅美

オープニングテーマを作詞したのはジェームス三木
これは不倫問題でワイドショーを賑わせた直後の仕事だった
特撮ヒーローもののオープニングテーマといえば必ず番組タイトルになっているヒーローの名前が歌詞にあるはずだがこれはそれがない異例中の異例
不倫を重ねておいて「君の青春は輝いているか」「本当の自分を隠してはいないか」「君の人生は満たされているか」「ちっぽけな幸せに妥協していないか」などと説教を始めるのである
その年に男ランキングがあるならベスト10入りは間違いない
ジェームス三木の歌詞のインパクトに比べると目立たないがやはり三木たかしの作曲も良い
そして歌うはささきいさお
名曲です
大好きです

メタルダーの敵組織はネロス帝国
ボスはゴッドネロス
配下にロボット軍団とモンスター軍団とヨロイ軍団と機甲軍団
劇場版は仮病してまで部下を騙しメタルダーを倒した者に後継者とになってもらうと宣言
最終回でもないのに総攻撃するなよと思うがTVヒーローものの劇場版あるあるである
でも結局はヨロイ軍団の兄弟が1対2で対戦ししかも負けちゃう
なんかゴッドネロスの今回の芝居はなんなんだと煮えきらないがカリスマ性があると納得させられてしまうものだ
ちなみにゴッドネロスの人間態は登場しない
大企業桐原コンツェルンの社長の桐原剛三
かつて若い頃は古賀博士の助手でその頃からメタルダーとの因縁があった
演じたのはかつて『電子戦隊デンジマン』で敵組織幹部ヘドラー将軍役も務めた香山浩介
「私を夜の闇に包め」と発言すると人間態から醜い豚顔に変身するのが好きなのになぜカットしたのだろうか
それもあって美人秘書2人も登場しない

やはり政宗一成のナレーションは良い
妹尾や青田の拙い芝居をカバーしてる
あとはみんな被り物だ

数々の字幕スーパーで人物を紹介してくれている
観客に対する模範的態度

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野川新栄