ボビーに首ったけのレビュー・感想・評価
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80年代の若者の憧憬を描く歴史資料としてのアニメ
80年代の若者の憧憬、当時の「カッコいい」を映像にしただけのアニメ。30年前の価値観は、当時産まれていなかった自分から見ると好奇と面白さに満ちていて、退屈しないし勉強にもなる。
しかしながらそういったカルチャーギャップを楽しむことを除けば、ひたすらオナニーチックな厨二病世界観をひけらかすだけの映像作品。唐突にねじ込まれる古臭い歌は作品にまったく馴染んでないように感じるし、海辺を走る際の陽光の演出などクサくて笑いが出てしまう。話も内容もへったくれもない。アニメの出来としては『言の葉の庭』レベルのクソアニメだ。
文通のロマンは少しばかり憧れる。今でもSNSやメールで見知らぬ異性と言葉を交わすこともあるが、作中のようなやり取りをしたら気持ちの悪いネトスト以外の何物でもない。女の子の文章が詩的で素晴らしい、これまた昭和だ。
田園調布に住んでてオヤジが英字新聞を読んでる、というステレオタイプな金持ち描写もまた昭和的だ。
妹の挙動がいちいち腹立つ。
しかし一番ムカツクのは主人公の棒読み演技だ。イライラするぜ。
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