ドラえもん ぼく桃太郎のなんなのさのレビュー・感想・評価
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ドラえもん中編映画最高傑作
監督は『銀河漂流バイファム 消えた12人』の神田武幸
脚本は『帰ってきたドラえもん』の城山昇
粗筋
タイムマシンで大学生の自分を連れてきて夏休みの宿題のほとんどをやらせた野比のび太
あとは社会科の宿題で地元の100年をタイムマシンで観て回る計画もドラえもんの鋭い指摘に頓挫し助けを求めるのび太
タイムカメラを使い効率良く調査を始めていくが642年前の写真に不可思議なものが写っていた
それは御伽話に登場する桃太郎が猿犬雉を連れて財宝を荷車で運ぶ場面そのものだった
一方でオランダからやって来た青年が持っていた先祖代々伝わる642年前の写真のような絵には桃太郎犬猿雉がびっくりする様子が描かれていた
のび太とドラえもんはジャイアンとスネ夫としずかと一緒にタイムマシンで642年前に行き現地調査に乗り出した
原作既読
子供の頃だからだいぶ前だ
てんとう虫コミックス第9巻
Wikipediaで思い出した
藤子・F・不二雄作品ではかなりマイナーな『バケルくん』とのコラボ作品でジャイアンとスネ夫としずかは登場しなかったと記憶している
宇宙人からもらった数々の人形でカワル少年が人形のバケルくんはじめバケルの家族たちや動物に変身できる話
はじめは一体の人形だけだったが特訓を重ねて一度で複数に変身できるようになったカワル少年
ちなみにこの作品の設定を任せられたのは当時アシスタントを務めていた『まいっちんぐマチコ先生』で有名なえびはら武司先生
アニメ化にする際は通常のドラえもんのメンバーに置き換え『バケルくん』のキャラは全く登場しない
バケルくんの変身機能も『動物変身ビスケット』で代用している
空腹を満たすため村を訪れたが村人たちに鬼の手先と誤解され落とし穴に落とされ捕獲されるのび太たち一行
東京のテレビ局が取材に訪れたらフレンドリーに対応する今の時代の感覚なら考えられないほどの仕打ち
しかし『しくじり先生』で伊能忠敬を取り上げた時にゲストの草野仁さんが解説していた通り昔の日本の村はとても閉鎖的で外部の人たちを警戒し拒ぶのが当たり前のようだった
村で生まれ村で生きて村で死ぬのが普通で百姓が村から出て商売や旅をする者は稀だった
ムラ社会という言葉もこの時の時代から生まれた言葉だろう
モグラ手袋で落とし穴から脱出し川に出くわしたのび太一行はそれぞれ1人ずつ完全密閉式の桃型ボートに乗り込み海辺を目指した
鬼ヶ島を目指す桃太郎に会うために
しかし急流に飲み込まれのび太だけ逸れてしまい川に流され川で洗濯していた老婆に拾われた
老婆の自宅に持ち帰り夫と食べようとしたが桃から出てきたのはのび太
桃からの生まれたので桃太郎と名付けられ鬼退治に行くハメになる野比のび太
なぜか都合よく鎧兜一式と村芝居のカツラを渡されすっかり桃太郎に変装
ドラえもんたちと合流したのび太は流れで桃太郎になりきり鬼ヶ島に行き鬼退治をすることに
鬼の正体はバケモノと思い込む村人たちから身を守るために変装していた外国人だった
貨物船の船長だが方向音痴で船は沈没し生き残ったのはおそらく彼1人
故郷に残した妻や子供に会いたい船長はどこでもドアを利用しオランダに帰ることができた
話の設定は好き
当時子供の頃だったが原作の内容にとても感心した
話としては『ドラえもん』で1番好きかもしれない
少なくともベスト5に入る傑作
642年前を目指したのになぜか21世紀に間違えて行ってしまう凡ミス
ドラえもんの背後遠くにはなぜか重たそうな荷物を背負う21エモンが
彼の実家はこじんまりとした宿を経営していたと記憶している
同時上映でたしか21エモンの作品も公開されていたはず
21エモンの映画にもこの場面のドラえもんが登場するようだ
ちなみにタイトルのなんなのさはダウン・タウン・ブギウギ・バンドの『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』の歌詞「アンタあのコのなんなのさ」から来ているらしい
この曲は1975年のヒット作品でアニメは1981年公開
ちょっとずれている気もするが原作が発表されたのは1975年なのでしっくりくる
ドラえもんが『桃太郎』を知らないというのが意外
のび太が桃太郎の内容をよく覚えていないのはいかにものび太らしい
よくこれで大学生になれたものだ
なぜのび太が大学に合格できたのかそれを映画化にしても良い気がするが
原作には多分なかったはずなのでオリジナルになるだろう
のび太が猫型ロボットを開発する研究者になる設定の同人誌的な話になりそうで怖いが
ビリギャルの件もあるし森下千里の件もある
一念発起し努力すれば誰でも夢を叶うのかもしれない
声の配役
ドラえもんに大山のぶ代
のび太に小原乃梨子
しずかに野村道子
スネ夫に肝付兼太
ジャイアンにたてかべ和也
のび太のパパに加藤正之
のび太のママに千々松幸子
先祖代々伝わる写真のような絵の謎を解くために日本にやってきた方向音痴のオランダ人に桑原たけし
自分の身を守るために鬼になりすましているが実は日本近海で転覆したオランダ船の船長に大宮悌二
鬼ヶ島近くの本土の村長に辻村真人
村人に野本礼三
村人に西尾徳
村人に沢りつお
村人に井上和彦
のび太を桃太郎と勘違いしたおじいさんに加藤正之
のび太を桃太郎と勘違いしたおばあさんに千々松幸子
21エモンに井上和彦
のび太の桃太郎伝説
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作マンガは未読。
冒頭から伏線を張りまくって、タイムマシンを使った見事な回収を成すのは、さすが藤子・F・不二雄先生だなと思う。
鬼=外国人説を使った結末は、誰も傷つけない優しさに満ちていて、見事なハッピーエンドだ。童心に返り楽しめた。
初の中編作品・キャラクターボイスが大山のぶ代さん時代のドラえもん
初の中編作品だからかイマイチ振るわなかった印象のドラえもん映画。
でもドラえもんたちが絵本の桃太郎になりかわって頑張るというお話はちょっと面白いなと思いました。
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ある一枚の写真と1人のゲストキャラからこのお話は始まります。
過去に飛び、現実に桃太郎は存在したのか。のび太は自分の学校の宿題を全うするために動き
いつものメンバーも巻き込んで過去にやってきてしまいますがはてさて…。
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個人的に怖かったのは 鬼の登場シーンも怖かったのですが それよりも村人の方だったです。
(異分子を排除せよと竹槍持って真っ黒になって押し寄せてくる場面が実に怖い…。
この時代に偶然流れ着いてしまった外国の人たちのことを思うとゾッとします。
まあたまたま村人さんたちは怖がってる時だったから仕方ないとは思いますが。)
CV大山のぶ代さんのドラえもん長編作品を観て育った勢ですが、やっぱりこの作品は微妙という感想が抜けませんでした。改めて見直しても。
でものび太の桃太郎、しずかちゃんの雉、スネ夫の犬、ジャイアンの猿の姿が可愛くて面白くて そこはもう一度見直して良かったと思いました。
それとドラえもんが桃太郎を知らないという設定も面白いです。
この動画は。映画ドラえもん のび太のぼく桃太郎のなんなのさ(動画レビュー③)
ストーリー
夏休みの宿題で町の歴史をドラえもんの時間カメラで調べていたのび太は六四二年のところで桃太郎、犬、猿、キジの姿を見つけた。そこへ、ママの連れてきた外国人が、先祖の遺した写真を見せるが、そこにも桃太郎、犬、猿、キジが写っていた。桃太郎は実在したのか。そのことを書けば夏休みの宿題も出来る。スネ夫、ジャイアン、しずかを誘ってのび太とドラえもんは六四二年前に旅立った。どう間違えられたか、のび太が桃太郎に仕立てられ、スネ夫、ジャイアン、しずかの三人もドラえもんの変身ビスケットで犬、猿、キジになって鬼退治に鬼が島に行くことになった……
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