「沼田爆さんを偲んで」見せたがる女　野川新栄さんの映画レビュー（感想・評価）

沼田爆さん
2024年8月末に84歳で他界
自宅にて発見され死亡が確認
心臓に病があった模様
名前だけでは存じ上げないが顔を見たら「あーあの人」「わりとちょくちょく見たことがある」「あのドラマの脇役の人」っていう感じの俳優
爆は爆弾の爆
本名は平凡なのでパンチを効かせたかったらしいがそれなら沼田パンチでも良かった気がするが
この作品では沼田爆が大活躍
かなりパンチが効いた日活ロマンポルノ
沼田爆がこれだけハッスルしている作品を他に知らない

1981年公開作品
日活ロマンポルノ

監督は『スチュワーデス・スキャンダル 獣のように抱きしめて』『柔肌色くらべ』『箱の中の女 処女いけにえ』『ベッド・イン』『箱の中の女2』の小沼勝
脚本は『マッハ'78』『泣く女』『犯され志願』『柔肌色くらべ』『令嬢肉奴隷』の三井優

夫が出張しがちで悶々とする団地妻という日活ロマンポルノではありふれた設定だが冒頭に浮気調査の探偵のような怪しげな格好でさっそく帰ってくる
なぜ隣の家から入り団地の仕切りをぶち破って我が家に帰るのが疑問だが
妻が夫の筆跡の真似をして辞表を提出し無職になった加納誠
妻に縛られてしまう

団鬼六の影響か緊縛シーン多い気がする

加納夫妻の妻は吉田夫妻の夫と不倫
加納夫妻の夫は吉田夫妻の妻と不倫
浮気不倫W不倫

とり子が勤める美容院で下働きをしている青年の秋山明夫と美容院の娘の由子とのSEXも

医者の吉田美和勉三が大便小便にも性的興奮するド変態

誠と輝代はアナルSEXをしていたら肛門からペニスが抜けなくなり大パニック

由子とエツ子は明夫の取り合いになるがなぜか女2人が親友同士とはいえレズに溺れ3人仲良し

この惨状は地獄なのか天国なのか
道徳的には地獄かもしれない
しかしウクライナやイスラエルを思えばこれは人類愛溢れるパラダイスじゃなかろうか

まぐわいの心は母心
押せば命の泉涌く
バンザーイ！バンザーイ！バンザーイ！

エロだがドタバタ喜劇
超絶に馬鹿馬鹿しい
ノーベル堕落賞を授与したい

配役
美容院で着付けの仕事をしている加納とり子に風間舞子
とり子の夫の加納誠に沼田爆
加納家の隣に住む団地妻の吉田輝代に志麻いづみ
美容院の娘の有島由子に北原理恵
由子の友人の木下エツ子に高原リカ
美容院で働く秋山明夫に平光琢也
輝代の夫で産婦人科医の吉田勉三に吉原正