「モーターショーを舞台に喜劇を撮ること自体に感動」トラフィック(1971) たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
モーターショーを舞台に喜劇を撮ること自体に感動
クルマ大好きたいよーさん。まさかモーターショーを舞台にした映画が世界で存在しているなんて…!アマプラセールさまさまです。笑
さて、内容はというと、モーターショー当日なのに自慢のコンセプトカーが会場まで届かない!というドタバタコメディ。クルマがぶつかり、渋滞し、故障にトラブル…もう目白押し。フランスの自由な雰囲気と会社として心配になるような騒動をユーモアたっぷりに描いている。ただ、警察署の下りが長かったり、割と間延びしている感じもあったりしたのが惜しいところ。
そして何より、モーターショーの描写が上手い。フォルクスワーゲンやダフ、ヴォグゾールまで実在する(した)メーカーが集うブースは好奇心をくすぐる。それでいてアルトラ社のCAMPINキャンピングカーはないのだからそりゃ皆「ん?」ってなる。笑 しかも出てくるクルマも今となってはレアなモデルばかり。DSにローバーミニ、500にMG…結構凄い顔ぶれ。なんかそれが嬉しかった。
交通事情のアレコレをあらゆる角度で描くこの作品。今となっては珍しい、コメディアンの監督さんだけに、「ああ…昔はコメディアンが監督でも成立したんだ…」なんて思う。今はそうしたコメディ1本の監督は少ないだろうし、それがウケる時代でもないから難しいのだろうけどね…。時代の良さをつくづく感じた。
ps.クルマをぶつけてもあんまり凹まないヨーロッパ人、私には理解できません!笑
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