スノーマンのレビュー・感想・評価
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表現と情緒豊かな名作。続編も見て!
初めて見た幼稚園児の頃はしばらく、雪だるまはいつか動くし、空は飛べると信じていました。男の子が羨ましかった。でも、男の子がパンツを履いていないのは今見ても衝撃。
色鉛筆画の紙芝居を早送りで見ているようなアニメーションなのに、まるで空撮のように視界が広がり動き、本当にスノーマンと内緒の空の旅をした気持ちになる。
無声アニメで、歌のみ声がありとても幻想的。最初は雪だるまが動いた事にぎょっとして少し怖がりつつ、寒い空間での温かみの表現や、沢山の動物達、親に見つからないよう音を殺して家の中でスノーマンと遊ぶどきどき、作ったスノーマンを大切にする気持ち、くすぐられる冒険心、サンタさんとの出会い、ラストの儚さまで、完璧に感情移入して、ひやひやわくわくし食い入るように見ていた。
スノーマンとスノードッグでは、すっかり周りが住宅地化したスノーマンのあのおうちに違う家族が越してきて、新しい住民の男の子がスノーマンの形見を床下に見つける。そして、冬になり、雪だるまと、亡くした愛犬を模したスノードッグを作る事に。スノーマンの鼻がスノードッグの鼻になるシーンが好き!新たに作られたスノーマンは、男の子がシャベルを使える年齢のため少し大きめ。雪が少ないのは温暖化の影響なのかな。。スノードッグとスノーマンと、再び空の旅。歌がスノーマンと違う!ここで、スノーマンと比べ景色が随分変わり、開拓されて拓けた光景がまばゆく楽しい反面、驚き時の流れを感じ、これが自然破壊かと寂しくなる。スノーマンのお祭りでも、スノーマン達が乗り物で集まる時代に。音楽含め全体的に賑やかに変化。スノーマンとスノードッグと帰宅後、本当はおうちに入れたいけれど、家の中だと溶けてしまうから断腸の思いでスノードッグとお別れするところが、泣ける。そして、サンタさんからのプレゼントが、願い通りの犬。優しい子だと願いが叶うんだなと、ほっこり♡
スノーマンが30年も前の作品だなんて、信じられない。今見ても技術にすごいなと思うし夢を貰うし、自然や動物を大切にする重要性や、大事なものを失う悲しみまで教えてくれる。スノーマンを見て育った人が大人になってからスノーマンとスノードッグを見ると、自然環境保護の観点で、突き刺さるものがあると思う。
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