ヘレンの誘惑

解説

アカデミー会員メルキオル・ド・ヴォゲ氏の小説をフランス詩人協会員クロード・バリーヌ氏が改作したものを、ルネ・ルプランス氏が監督した。主役は「巌窟王」に主演したレオン・マト氏で相手役は「プリンス・チャーミング」「覆面の女」等出演のナタリー・コヴァンコ夫人が演じ、カミーユ・ベール氏助演。無声。

1922年製作/フランス
原題または英題:Jean d'Agreve

ストーリー

ジャン・ダグレーヴは騒々しい町の生活を嫌って海の人となった。彼は海軍々人だった。艦隊がツーロン港に碇泊中旗艦で催された夜会の席上ジャンはエレーヌという美しい女の接待を命じられた。一晩の間に二人の心と心とは相通うに至った。ジャンはツーロンの町端れのエレエメを訪れた。彼女はロシアの或公爵と結婚したが夫の放蕩と虐待とに堪え兼ねてフランスに来ていたのだった。ツーロン港外の美しい小島ポール・クローの別荘はジャンとエレーヌとの愛の巣となった。しかしやがてロシアから公爵危篤の便りが来た時エレーヌは行かねばならなかった。それは夫の奸計で彼女の財産を悉く横領する為だった。エレーヌは夫と富貴の生活を送るよりもジャンと貧しい、しかし美しい生活をしたいと思い、一夜脱れて恋の小島に帰って来た。ジャンはフランス領トンキン方面へ出動していなかった。彼女は看護婦となって恋人の帰りを待ち、待ち乍ら死んだ。エレーヌ死せりの報はジャンを悲しませた。悲しむジャンは敵弾に仆れた。ポール・クローの島には花が咲き乱れた。

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