生けるパスカル(1925)

解説

アルバトロス社とシネグラフィック社とが合同で製作した特作品で原作はルイジ・ピランデルロ氏の同名の小説で「海の人」「エルドラドオ」「人でなしの女」等と同じくマルセル・レルビエ氏が脚色監督製作した。主役は「キイン」「火花する恋」等主演のイワン・モジューヒン氏で「海の人」「エルドラドオ」等出演のマルセル・プラドー嬢、「嘆きのピエロ」出演のロイス・モラン嬢、ジャン・エルヴェ氏、ミシェル・シモン氏、ジョルジュ・テロフ氏、フィリップ・エリア氏等が助演している。無声。

1925年製作/フランス
原題または英題:The Late Mathias Pascal Feu Mathias Pascal

ストーリー

父の死後マティア・パスカルは母の愛に育まれて夢のような月日を送ったが、青年になった時はマルダニヤの奸策で一文無しになっていた。侘びしい生活をしている彼に友のポミノは恋人ロミルドに伝言を頼んだ。祭の夜彼はロミルドが自分に恋していることを知った。彼とロミルドの結婚生活は彼女の母の陰険さに楽しさを破られ勝ちだった。パスカルは優しい母と愛児とに死に別れ、悲嘆の極新しい世界を求めて旅に出てモンテ・カルロに遊び巨万の富を得て帰る路、汽車中で新聞紙が自分の死を報じているのを見て踵を返してローマに赴いた。ローマで処女アドリエンヌと会い恋を語る身となったが、自分の身柄の証明の為め故郷に帰ると妻のロミルドはポミノと再婚し既に一子を儲けていた。村人の驚きと怖れ、ロミルドの悔いと戦きを後に彼はアドリエンヌの居るローマに帰った。

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