ヌリ
劇場公開日:1930年3月6日
解説
題名の云うヌリとは本篇に活躍する巨象の名前である。そして内容は「ザンパ」「モアナ」「チャング」等の風俗動物実写映画とは異り、此のヌリがインド人のワルナーと其の子ブルブルの二代に仕えての活躍で、いわば未開地に於ける象の使役的価値と運用程度を描いている。(無声)
1930年製作/ドイツ
原題または英題:Nuri, der Elifant
劇場公開日:1930年3月6日
ストーリー
ワルナーは象ヌリを愛していた。彼の妻はブルブルと呼ぶ子供を生むと同時に此世を去って行った。ヌリはその大きな鼻を用いてお守り役を承わる。ブルブルが子供になった頃ワルナーは友達の忘れ形見のクリシナと云う女の子を引取って養育することになる。しかしその為にワルナーの家計は困難となる強欲な高利貸のコチックは一家を僅かな金でおびやかす、が忠実なるヌリは人間以上に主家を救う場合があった。しかしワルナーが死んで以来と云うものコチックの横暴はいよいよ募る。ブルブルの留守中に借金のかたとして美しいクリシナを無理矢理に拉し去って終った。これを知ったブルブリはヌリに乗ってコチックの後を追う。馬車と象の追走。遂にブルブルは無事にクリシナを取り戻すことが出来た。若い二人の楽しい結婚式の仲介者は巨象のヌリであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヘンリー・スチュアート
- 脚色
- B・E・リュトゲ
- 製作
- ローラ・クロイツベルク
- 撮影
- ワルター・ワイゼ