女巌窟王(1918・イタリア)

解説

有名なるアレキサンドル・デュマ氏原作のモントクリストは有名である。この「女巌窟王(Riso)」はデュマ原作のものとは全然別であって単にデュマのモントクリストを参考として作られた劇である。モントクリスト伯爵夫人と名乗って活躍する不思議の女性を中心として殺人、淫蕩、密謀その他複雑した事件をイタリア式濃厚な演出振りで描写してある。全巻二十巻、全五篇の連続活劇。無声。

1918年製作/イタリア
原題:Mademoiselle Monte Cristo

ストーリー

パリ社交会の花形スザンヌは虚栄の為二児を有しながら悪人ジョージに迷ってその術中に落ち入り、財産を奪われ命さえも取られて仕舞った。スザンヌの長女ディアナは母の仇を打んと女優となり仇敵なる毒婦オリンピア(オルガ・ベネッチ)、悪人のゴデレット、ジョージの行方を求めていた。ジョージ、オリンピアは今ではパリに在る秘密探偵の手先となり売国行為をも敢えてする様になった。オリンピアは浮気な女で多くの男を迷わせては快よし笑みをもらしていた。ディアナはベン・コステルを手馴づけてオリンピアに対する復讐の手先にした。コステルの甘言は妖婦オリンピアをしてコステルと恋に落ちる事に成功した。其国の間牒ホン・ブルーカーはディアナの家に秘密書類を隠してディアナを国事犯人として警察につき出した。ディアナは牢屋に入れられた。無情の運命を嘆くディアナの頭上にも最後には正義の光りは訪れた。彼女の恋人ウィリアム其他の尽力に依って事件は解決した。悪人は亡びディアナと恋人は幸福の道をたどる事が出来た。

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