画家と女店員

解説

若いパリの伊達者、ピエール・コロンビエが監督している。軽い皮肉と微笑みとを以て、若々しく、粋な、軽い筆致を以て、このパリに起こったちょっとしたお話、四人の登場人物によるお話、を物語る。ジョジアーヌ、ジャン・デェリー出演。(無声)

1924年製作/フランス
原題または英題:Le mariage de Rosine

ストーリー

パリの大衣裳店主ポムミエは、年既に中老でありながら、未だ若々しい血がその体内に流れていて、彼にはファニー・デローズという妾さえありながら、なお自分の店に勤めているロジヌの可愛いい娘ぶりを見て、恋心を胸に燃やすのであった。ロジヌには超立体派画家の流れを汲むピコロという恋人があった。そしてロジヌはポムミエにピコロの事を聞かれて、返答に困り、とりあえず兄であると話した。ポムミエはピコロの妹のロジヌと結婚したいと申込んだ。この頃、ポムミエから近頃疎んぜられている妾のファニーは若い世間知らぬピコロを可愛がりたくなって、ピコロを自分の邸に閉じ込める。ロジヌはピコロが自棄になって行く様を見て非常に心を痛めた。その内に、ポムミエとロジヌとの結婚話が進められて結婚の日が来た。ピコロは招待状をもらって嫌々ながら出席する。が、ポムミエはさすがに苦労人である。彼は、既にロジヌとピコロとの恋を知っていた。彼の粋なはからいは、自分のロジヌとの結婚式を、ピコロとロジヌとの結婚式にと早変わりさせて、万事をめでたく納まらせた。

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