老人と子供のレビュー・感想・評価
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ペタン元帥と老犬とユダヤ少年
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1967年のフランス映画
ドイツ占領下のフランスで暮らす
ユダヤ少年の物語で
監督の半自伝映画らしかったけど
主役はやっぱり老人役のミシェル・シモンか
パリでの生活に不安を抱える少年の両親は
知人の田舎の両親(老夫婦)に彼を預けることにする
だが老人は第一次世界大戦の国民的英雄で
今はヴィシーフランスのトップになったペタン元帥に
忠誠を誓う退役軍人だった…という話
牧歌的な日々を送り
パリから来た都会っ子としてからかわれたりするが
老人のキャラのせいで誰も彼をユダヤ人とは思わない
だけど少年はそれについて考え続ける
ここではバリカンの目的も違う
ノルマンディー上陸作戦の日に
老人の相棒のような老犬が死に
ペタン元帥も逃亡
老人はひとつの世界の終わりを痛感する
当事者にしか語れないエピソードが数々あり
面白かったです
ラストの老人だけど少年みたいな彼の
寂しげな表情に惜別の想いが伝わってきた
(ふたりは親友だ!)
そして不幸な時代にも幸せな巡りあわせは
あるのだな、と思ったりした
子役もすごくいい
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